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(26)
直に車に乗っていた幸慈の傍には、遙さん
遙さんを見たら身体が動かなかった
でも、幸慈に近付きたい一心で遙さんを呼んだ
「待ってっ!!行かないで!!」
声を荒げると遙さんがこっちを向いた
一度、幸慈を見たようだが幸慈は気付いていなくて…遙さんが来た
「詩遠くん…ごめんね。志紅が…」
「志紅は悪くないよ…それより、こーじと話したい」
そう言うと車の鍵を、俺に渡してくれた
少しずつ幸慈のいる車へと向かう
その足が震えていたのも知りながら、ドキドキしながら近づいた
「…おせぇ………詩遠…」
「こーじ、ごめっなさい、なんも知らなくて…」
車のドアを開けたまま、突っ立て謝る俺を車の中に入れ、抱き締めてくれる
顔中にキスの雨を降らし、服の中に手を入れてくる幸慈を止める
「外ッに、遙さんいるから…///」
「こっちは溜まってんだ。少しぐれぇ良いだろ」
押し返しても、触ってくる幸慈の頭を叩く
だんだん抑えきれなくなり、幸慈に身体を預ける
幸慈の目も獣みたいになって、絶対逃げられない…そう確信した
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