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それから不安を残して数週間が過ぎた
 
「おにいちゃん!!いきなりいなくなったからビックリしちゃった」
 
小さい懍ちゃんは顔を斜めにしながら寄ってくる
 
丁度その時、ここらへんにいた小鳥たちが俺の上に舞った
 
チラホラ聞こえるのは俺に対する声
 
『寂しかった』
『早く歌って』
『遊びたいな』
 
そんな声が多かった
 
後でねって言って懍ちゃんに近寄る
 
距離が縮まったかと思うと一気にタックルをかまされた
 
軽かったから受け止められたものの…息が止まるかと思った
 
「ごめんね。教会に来る?」
 
「いく!!」
 
懍ちゃんと手を繋いで教会への階段を昇る
 
鼻歌を一緒に歌いながら教会に入る
 
「お昼出来てるよー」
 
蓮さんの声が聞こえて懍ちゃんと笑う
 
あまりにも蓮さんの声が呑気だったからね
 
「懍ちゃんも食べる?」
 
「いいの?…きょうパパとママいなかったから…よかったぁ」
 
ふにゃっと笑い、蓮さんと蘭さんのいるリビングに走っていった
 
暫くすると早く!!という懍ちゃんの声
 
思わず吹き出し3人のいるリビングへと急いだ
 

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