93゚ (08) 遙さんに会った…までは良いが、なんて切り出せばいいか分からない 「…で謝りたいというのは?」 ミラー越しに合う視線 吃驚して目を剃らすと、視界がガラリと変わる 「剃らすな」 いつもより真剣で、口調も変わり、目を剃らせない 遙さんは車を端の方に避け、俺に目線を合わせた 「あ、の……俺、助けて貰ったのに、あんな言い方しちゃったし…」 次の言葉に詰まり、オロオロしていると遙さんが俺を持ち上げる そのまま俺は遙さんの膝の上… なにこの格好…/// 赤面しながらも、言葉を繋げようとする 「それに…この数日間、遙さんしか頭になくてっ…よく分かんなくて…」 全て遙さんに打ち明ける 文脈は変だけど、1つ1つゆっくり話した 「クスッ…本当…君は何処まで私を夢中させたら、気が済むんですかね」 一通り話して遙さんの言葉を待っていたら、優しい笑みが返ってきた 頭にハテナマークを浮かべていると、目の前が真っ暗になった 「志紅くん…一度しか言いませんよ?」 「へっ…?」 「貴方が… ―――…好きです」 遙さんが優しく微笑んだ [←][→] [戻る] |