93゚
(15)
目を開けると暗くてなにも見えない
んぁ……?
ここどこだ?
…あ、俺の部屋だった
なにしてんだ俺
目がクラクラして手で抑えながら起きる
「あ゛ーー世界が回ってる…クルクルクルリんん!?」
ベッドから降りようとしながら、歌を歌うと立てなくなった
すげぇ腰痛い
んでもって力でねぇ…
なんか俺したっけな…そんな寝相悪い?
座ったまま自問自答していると、少し開いたままのドアが完全に開く
「なに転けて……あぁ」
幸慈は俺の姿を見てなにかを言いかけたが、納得したようにこっちにくる
「なんだ?昨日…気持ち良すぎて忘れたか?」
昨日…?
気持ち良い…?
なんの事か分からなくって考えていると……思い出しちゃったじゃん…
「うぅ〜…はーなーせー」
恥ずかしくて暴れるが、腰が痛くて断念
あー恥ずかしい
てか恥ずかしい以外になんもねぇよ…
「あ?またヤられてぇのか?…気付かなくて悪かったな。よしベッドに戻っ「いーです!!なんかもうすいませんでしたっ」
泣きたい…泣いて良いですか?
幸慈に横抱き…所謂、お姫様抱っこをされながら下に降りていく
階段の時痛いかなぁとか思ったら、幸慈が意外に紳士で痛くなかった
「「あ、おはよう」」
ニッコリ笑いながら蓮さんと蘭さんが挨拶してくれる
顔見にくい…
「詩遠。ご飯出来てるよ?…早くおいで」
いつも通りの朝、いつも通りのご飯、いつも通りの2人。
だだいつも通りでないのは……
幸慈の膝の上で食べていること
泣きたいっ
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