[携帯モード] [URL送信]

93゚
(04)

 
最近……太ったような気がする
 
だってさ!!
最近仕事ないし、最近食べてばっかだし、最近甘えてばっかだし…
 
ちょっと運動しないと駄目かもしれない……
 
「…詩遠?……なに端で暗くなってるの?」
 
蘭さんが俺の隣に座り込んで覗き込まれた
 
「…ふぇっ…蘭さん…俺、俺、太ったぁぁ!!」
 
軽く半泣きで蘭さんに抱き着く
 
そして、ついでに服を捲る
 
「うぇぇえぇあぁああ…!?!?……しししまえぇえぇぇ!!」
 
蘭さんが物凄い血相で服を元に戻す
 
あまりの勢いに吃驚しながら退く
 
ドタッ
 
痛そうな音と共に、俺と蘭さんの慌てる声が響く
 
「「いってぇぇ…」」
 
目を開けるとドアップの蘭さんの顔と、視界の隅に見える蓮さんと幸慈の不思議そうな顔
 
つまり……俺は蘭さんに押し倒されてる..みたいな感じ
 
しかも蘭さんの手は俺の腹部に
 
端から見たら……わーー…
 
「ねぇ、どっちが攻めだと思う?」
 
「詩遠は総受けだ。……蘭に決まっ「だぁぁぁあ!!」
 
なんの話ししてるかと思ったら、攻めだの受けだの……
 
俺は……男だっての!!
 
「大丈夫か?…詩遠」
 
手を差し伸べてくれる蘭さん……格好良い…
 
思わず見とれていると、視界がグルリと代わり目の前には幸慈の顔
 
え?え?
 
訳が分からなくて戸惑っていると、立ち上がらせてくれた
 
直に蘭さんは蓮さんに、部屋に連れ込まれたらしい
 
蓮さん行動早くねぇか?
 
「……わ、ありがと」
 
「出掛けるか…蘭が可哀想だ」
 
「そ…だね。」
 
わわ…なんか恥ずかしいわぁ
 
蘭さん!!
頑張ってね
 

[←][→]

4/17ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!