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最初は俺達生徒会が行くことになった。なんかあったら、遙さんの携帯に連絡するように…って
 
今日2度目となる、この部屋のチャイムを鳴らす。すぐ扉が開き、憂が全開に扉を押さえ、俺らが部屋に強引に入っていった。
 
「なにっ!?やめてよっ!!」
 
唯が寝室の扉を開こうとすると、羽山が唯を突き飛ばした。それを見て怒った茶月が、羽山に殴りかかろうとした。
 
「茶月っ、いい子にして」
 
唯が右肩を支えるように立ち上がる。その隙間に羽山は茶月の脇を抜け、寝室に入り、鍵をかけてしまった。
 
どうしよう…扉をガチャガチャしても無駄に終わる。
 
「俺に任せて!!」
 
憂が扉から遠ざかり、寝室の扉に向かって激突し始めた。メキッと木にヒビがはいる音。次は茶月と一緒にやると…
 
バアーンッ
 
派手な音を立てて扉が倒れた。その瞬間、俺の横を誰かが通り過ぎた。部屋の中に入ると……
 
「誰もいないよ…?」 
憂の後ろから沙夜が辛そうに言う。まだ昨日の熱が下がってないのかな?
 
「あっ、」
 
唯がキッチンの方を指差す。意識をそちらに向けると、ナイフを握った羽山。…とそのナイフが首にくっついて、青ざめている詩遠がいた。
 
みんな駆け寄ろうとしても、今ここで羽山を挑発したらヤバい。そう思って動かなかった。
 
そのままリビングへ移動する羽山。少し切れ目が入った、詩遠の首。じりじり足を進める憂。
 
次はそっちに刃先を向ける。
 
「憂っ、駄目だ」
 

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