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(26) -Side詩遠-
ゾクッと背が凍るような、視線を感じ後ろを見る
特に変わった様子はなく、首を傾げて眠い授業に集中する
その時俺は気付かなかった――…そんな俺を愛しそうに見つめる熱い視線に
「あー…やっと1日終わったよ」
「詩遠寝そうだったでしょ?」
クスクス笑いながら寮への道を歩く
あれ?
志紅って寮生だったけ?
疑問をぶつけると
「遙さんが、志紅くんも危ないからって…もう本当優しいよねぇ」
ノロケをかまされた
はいはいと軽く流し、寮の寮長室にチャイムを鳴らす
もう待ってよ!!と焦った志紅の声
「はいはーい」
「これからお世話になります。詩遠ですが…」
「あー…はいはい。待っててね」
隣では志紅がこれから俺も寮生だから。とカウンターから顔を出し言う
またもや寮長はダルそうな声を出し、なにやら紙を渡された
「そこに名前と寮室番号、生年月日とか質問に答えて」
お前はキー貸して。と志紅に命令口調
でもネクタイの色からして、俺たちと同じ二年
あ、この学校はネクタイで学年がわかるの
一年は赤、二年は青、三年は白って
だからこんな親しそうな口調なのかな?…志紅、一応生徒会長だし
意識を紙に戻し、質問にペンでチェックを入れていく
簡単な質問しかなかったから、早く終わった
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