銀魂
終わり
〜真選組屯所にて〜
あの騒動のあと、屯所の廊下を走っている者が三人いた
一人は瞳孔が開いている者
一人は見た目は爽やかな栗毛
もう一人は白い肌の黒髪の俺だ
「早くしろ総悟、蒼！」
ダダダダダッ
『「「ドラマの再放送ォォ！！」」』
そう、見逃してしまったドラマの再放送が今日やるんだ
録画したつもりだったんだけど忘れてた
ピン子が主演なんだよ！ ピン子ォ！
「ギリギリセーフ！」
部屋に入ると土方さんがテレビをつけた
「よし！」
今のよしは間に合ったって意味だ
テレビがつくと和風の音楽とともに題名と役者が映し出された
〔ほのぼのドラマ 渡る世間は鬼しかいねえ コノヤロー
〕
〔主演 小泉ピン子〕
っしゃあ！
見れる！やっと見れる！
俺は心の中に収まりきらないガッツポーズをした
ただし、喜びはすぐ終わる
ピッ
突然テレビが切り替わった
【緊急特番】
【ホテル池田屋で爆破事件発生】
「この時間は予定を変更して、報道特番をお送りします。現場の結野アナ」
土方の手からリモコンが滑り落ちた
『「「ぅおおおォォォい！」」』
もう表情がどうなっていようが関係ねえ
それより
『結野アナ、今日も可愛いな』
自分の好きなお天気お姉さんが出ていたことで
ドラマの再放送が中止された怒りより
結野アナの可愛さの方が勝ったので
な、なんとか平常です（震え声）
（もう流れねえかもしんねえのに…）
（今日は最悪だ…土方は仕留められなかったし…再放送は見れないし…）
（大丈夫、願ってればまた放送してくれるって！…あれ、目から汗が）
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