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銀魂
1
アニメ1話から巡回してたら見つけました
※アニメ見てからの閲覧をオススメします




「団子屋ってどんなことしてるんですかお姉さん!教えてください!」

「僕たち社会見学で聞き込みしてて、お姉さんが綺麗だなっておも……じゃなくて!」

「団子屋について知りたいんです!」



そう寄ってくる子供たち



そもそもなぜ俺が団子屋について聞かれているのかというと…






時は小一時間前に遡る


俺はいつものように座って団子を食べながら辺りを見ていた


楽しそうに歩く女の人たち
昼から酒を買い込んでいるオッさん
ドッキリマンシールをかけて喧嘩をしている子供

その他もろもろ




今日も平和だ

見廻りなんて必要無いくらいに




こうも平和が続くと暇で困るなァ

そう思いながら茶をすする



途中で猫に会って追いかけていたら同行していた土方がいないし財布忘れるし




…アハハッどーしよ

財布忘れてるんだった



常連とはいえどこかの天パみたいに
ツケといて

なんて言ったら罪悪感で眠れなくなる

涙で布団を濡らすことになる


それだけは避けなければ



人員は足りていると分かっているが、ここはこうしないと




『お、親父。あ、あのさ。頼みがあるんだけどさ』

「財布忘れたんだろ?いいよ、ツケで」





なんで俺が財布忘れたって分かったジジイィィ!

俺決心しようとしてたんだけど



そんな不満を顔には出さずに45°で頼んだ




『ツケじゃ忘れるかもしれないからさ。団子の分のお金ここで働いて返すからさ……お願いします働かせてくださいィィ!』





ついには90°曲げてお願いした


これで大丈夫だろう





親父もそこまでされるんなら…と店のエプロンを渡してくれた



そして「一時間くらいの間、団子を持ってってくれればそれでいいから」と接客を任された



総悟によって破壊された建物の所持者にお詫びなどに慣れてしまった俺には楽な仕事だった






一時間が過ぎようとして、
もう財布は忘れないようにしないと

そう呟き、エプロンを脱ごうとした




そのとき、子供たちの声が聞こえた








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