銀魂
1
はぁ…
何で俺がマヨネーズ買いに行かなきゃいけねえんだよ
書類ほっといてただけで？
書類少ない分総悟よりマシだろ
にしても眠い
目を開けようとしても全然開かない
鍵でもかけられてんじゃね
中々開かない自分のまぶたにイライラしていると周りがうるさくなってきた
状況確認したいけどロック解除できない
周りから見ればずっとまぶたがピクピク動いてる変質者だろう
「…近所迷惑だ降りてこいコノヤロー！」
ほら、近所迷惑とか言われ
『何処が近所迷惑なんだァァ！ただまぶたが開かない呪いがかけられてるだけだァァ！』
「お巡りさんおちつけェェ！俺は泥棒は泥棒でも…恋泥棒さ」
うわ絶対こいつ満ち足りた顔しながら言ってんじゃん。見えないけど
なんでだろう、この声聞いた事ある気がする
…さっきの人のセリフは恋泥棒（笑）さんに向けてだったんだな
か、勘違い恥ずかしっ
「何満ち足りた顔してんだ！ 全然うまくねーんだよ！降りてこい！」
ほらやっぱり合ってた
なんとなくだけど近所の人と空き巣の口論かなんかかな
しかし謎の男（泥棒）は やけに明るいトーンで
「お妙さァァん！ 顔だけでも出してくれないかな〜！」
と語りかけた
…お妙さん？誰だそれ
え、まさかそのお妙さんのハートを盗みに来たの？
……！
今凄い殺気が向こう側からしたんだが
って目が開いた
すげえ、今ので眠気覚めた
あの殺気は間違いなく魔王クラスだ
そんな殺気は電柱に抱きついているゴリラのような男に注げられていた
あいつが恋泥棒か
「お妙さん！！」
…もしかして、あの電柱に抱きついてんのって
気付いた俺はその男の真下ぐらいの場所に駆け寄った
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