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流れに流れて。
3

なんだか胸がムカムカとしてくる。
なんだか気分がすこぶる悪い。こんな空気にいるからなのか、
それとも…


「だから何よ?」

「や、だからその






別れろってそれは本人の勝手であってあんた達には直接関係ないんじゃないですか?」


言った後なんだか少しスッキリした。
のと後は後悔が残った。


「あんたに…






そんなコト言われたくないわよ!!」


ツカツカと近寄って来たと思えば、オレの言ったコトに腹をたてたのだろう


鋭い目つきで、思い切り腕を挙げてそれがオレの顔に近づくのがわかった。


ビックリして思わず目を瞑ってしまった。
嗚呼、今日もまた殴られるのか…


そう思ったのも束の間。



「キャハっ面白いの見ぃちゃった」


裏庭にある一本の木から人影が見えた。

そこで、腕を挙げた彼女が一向に振り下ろす気配がないので恐る恐ると堅く閉じた目を開いた。


目の前いる彼女は顔面蒼白。周りの女の子達は「キャー」などと声を出している。


「え?一先輩?」

「残念、違います」


ニッコリと人のイイ笑みを浮かべて近寄ってくる人は確かに一先輩にソックリだった。





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