流れに流れて。
3
つまり、今の話しを整理すると。成り行きで恋人と言われるってかなんでかそうなってしまったオレはその他校の高宮の親衛隊からは目の上のタンコブとか、危ないってことか!?
「いやいや、でもそれって他校だろ?なら大丈夫なんじゃ…」
「あんたが山下勇気?」
後ろから、オレの声を遮って女の子の声が聞こえた。オレの前にいるチカは「あ〜あ」なんて言って、隣にいる山田は顔色が優れない。
まさか、まさかの…
嫌な汗を流しながらゆっくりと顔を後ろに向ける。
そこにいたのは
「ちょっと話しがあるんだけど」
腕組みをして偉そうに立つ女の子の集団がオレを見据えていた。
「親衛隊は他校だけど、セフレは他校とか関係なしにゴロゴロいるらしいぜ!!」
山田テメー!!情報が遅すぎんだけどおお!!(涙目)
「えっでも今からじゅ「いいから連いてこいってんでしょ!!」……はい」
そして有無を言わせない女の子達。嗚呼、また今日も遅刻ですか(泣)
顔をチカに戻して目で先生に事の経緯を説明してくれるように頼んだ。
それを即座にキャッチしてくれたのか、顔を上下に振ってくれた。
「早くしなさいよ」
化粧バリバリで、唇はグロスか何かを塗っているのだろう、テカテカと光っている。
周りの子だって同じだった。女子高生とは思えない程の濃い化粧。
そしてキツい香水の香りが鼻を掠める。
そっか、高宮ってこんな女の子が好みなんだ。
チクリ。
「さっさと来なさいよ!!」
グイッと物凄い力で腕を引かれて教室を後にした。
今、胸が痛かったのは気のせいだよな?
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