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流れに流れて。
2


昨日の経緯を全て話した。
そりゃ全て話しましたさ、


「そっかぁ…



昨日そんなコトがあったのか」



うんうん。と、首を上下に揺らし一緒に聞いてくれた男子とチカ



「そうなんだよ!
悪いのは告白を断れなかったオレだけど、それって殆ど脅しだろ!?」



息絶え絶えになる程一気に喋ったオレに周りの奴らは何故か同情の目を向ける。

「なんだよ?そんな目で…」


オレの言葉が早いか、
それとも後ろからの殺気が籠もった視線を向けられるのが早かったのか



「来たぜ」



口を開いたのは黙って聞いてくれていた山田だった。
え?何が?



「落ち着いてね勇気」



がっしりと両肩を掴まれ少し驚いたが、次に出てきた言葉にオレの頭はショートする事になる。



「高宮和哉は…





なんて言うか、あの容姿だろ?
だから、その…」

「え?何、何なの?」



口をモゴモゴとさせて、上手く言葉を発せないチカに頭の中がグルグルとしてきたオレ


「あいつ、女の子にスッゴいモテるし他校とかに親衛隊とかいるらしんだよ」

「……は?」

「いや、だから」

「じゃなくて、親衛隊?
え、他校に?」

「うん」

「マジでか?」

「ケンカも負けず知らず、女もとっかえひっかえで来るもの拒まず去るもの追わずだ!」



ちょっ、山田興奮しすぎだ。唾が顔面にもろにかかってきてるっ…!!




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