流れに流れて。
いざ行かん
ご飯も食べ終えて、
バックをひっつかみ母さんと何故か仲良く話している高宮の裾を恐る恐る引っ張った。
「学校…」
小さく呟くように口を開き、時計に目線をやる。
てか、今更云うのもアレなんですがこの人こんな性格だったっけ?
「勇気…」
ギュッとオレの手に手を重ねてきてなんだかウットリとした感じでなんだか
甘い空気が漂い始めた。
勘弁して下さいよマジで!!
――――
登校中、
高宮は嬉嬉とした感じでオレの手を握ったまま一緒に歩いていた。
なんでも、また考介先輩曰わく、「恋人は手を繋いで登下校をする」だそうだ。
すれ違う同じ生徒は珍しいモノを見るような目でみられ、他のすれ違う人たちは《ホモ》だ!という目で見られた。
何だかオレ、学校に着く前に挫折しそうです。
でも、何故か本当に可笑しいんだけど…
緊張してしまうのは、
彼が優しくしてくれるから?
「どうした?勇気」
ニッコリと笑った高宮の顔を見た女の子達は「キャー」などと声を張り上げて失神した子も中にはいた。
いやもしかしたら、
半分は
顔?
かもしんない…
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