流れに流れて。
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ちょっ、なんでこの人此処にいるの!?
オレの家知らない筈だよね?
こないだまで赤の他人だったよね?
友達でさえなかったよね?
「勇気ったら朝から和哉くんが迎えに来てくれたのビックリしてるのね」
おかんんん!!
余計なコト言ってんなァア!!
「いやいやいや、なんで此処に高宮がいるんですか?」
「やぁねぇこの子、
緊張してるわ」
「勇気、」
て、なんで朝からこの人頬染めてんの?
なんで母さんは高宮が恋人って知って何も思わないの?
「こんな普通な子なのにこんな格好いい恋人ができるなんて」
母さーん、あんたもなんで頬赤らめてんのさ
遠い目をして
オレは用意されたご飯を喉に通す。
終始母さんと高宮は微笑ましく話していた。
ってか、なんで高宮はオレの家に来たんだよ。
それこそビックリだわ!
「考介が、恋人は登下校は一緒にするもんだって」
あんの糞野郎!!
焼かれた食パンをかじりながらぶつぶつと
あのニヤケ、カチューシャ野郎をどうやって復讐してやろうかと考えていた。
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