流れに流れて。
2
ズキンと、口元が痛んだ。
ああ、そっかオレ殴られたんだっけ
じゃあ、オレが失神したのってまるっきり夢じゃねぇじゃんか…
とりあえずベッドから降りて着替えなくちゃ、今日は水曜日。
学校があるんだから、クローゼットに掛けられた制服に腕を伸ばす。
やっと高校の制服に馴れてきた。
中学ん時は学ランだったため、ブレザーの制服はやはり物珍しい。
それに、オレがブレザーをキチンと着たら七五三じゃねぇかよ!
上着に袖を通してネクタイを首にかける。
パジャマのズボンを脱ぎ、制服のズボンを履く。
ベルトを通して終了!
そんでもうじき母さんの声が聞こえてくる。
「勇気ぃー朝よ起きないと遅刻するわよー」
ほら来た。
大丈夫だって、今日はキチンと自分で起きれたし
「はーい」
返事をして
部屋の戸に手を掛けた所で
また、母さんの声が聞こえてきた。
「恋人の和哉くんも来てるわよー」
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