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流れに流れて。
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とはいっても離す気はないらしい高宮は力を込めてオレを抱きすくめる。

正直苦しい。


チャイムも鳴ったし、遅刻だし、挙げ句男に惚れた抱きつかれるは、交際を自分から求めたことになるは…




一体オレが何をしたというのかわかりもしない。



否、分かりたくない…。



ぼーとしていたのか、高宮が話しかけていることに気がつかなかった。


「何考えてる?」


あ"あ"あ"あ"あ"!!
どうかオレの耳元で喋らないで下さいぃぃい!!


流石、噂には聞いていただけのことはある(忘れていたけど…)。百戦錬磨、落としきれない女はいない。まさか男にも通用するとは…



同じ男としては羨ましいぜ!!



「勇気」

「いぎっ!?」

「?」


いきなり名前を呼ばれたため驚きで少々恥ずかし声が漏れてしまった。




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あきゅろす。
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