流れに流れて。
11
おちゃらけて喋る先輩と言うチャラ男、孝介先輩。と、先程から殺気が絶えない高宮。
そういえば、
「あの、さっき言ってた噂って?」
先程言っていた『噂』と言う言葉。
不思議に思って口に出したはいいが、孝介先輩はニタニタと厭らしい笑みを浮かべてオレの方に寄って来る。
「聞きたい?」
「え…?」
顔面スレスレの所まで近づいてきた孝介先輩。いや、マジ近いっす。
と思いきや
ガシリ。ともの凄い音を立てて、孝介先輩の頭の掴む高宮。
「このまま頭、
潰されたくなけりゃ黙ってろ」
「はーい」
大して気にした風ではないが、オレから離れ、2、3歩後ずさった。
「で、結局は?」
「ん〜秘密?」
?ってなんだ?って!!
結局分からないまま遅刻のチャイムが鳴り響く。
「あ、遅刻…」
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