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D.Gray-man
雪に残る足跡(アレンハピバ!)


12月25日

僕がマナに拾われた日

…僕が、[道]を歩み始めた日


(……あ、雪)


教団の窓から彼の目に映るのは一面の銀世界


「……………マナ」
「アーレンッ♪」
「うわぁっ!!?」


思考にふけるアレンを引き戻したのは名前


「ちょっとー…うわはないでしょ!うわぁは!」
「す、すみません…」


アレンは申し訳なさそうに頭をかく


「まあいいや!………何考えてた?」
「?」


真剣になる名前の顔


「奏者だかノアだか知らないけど…アレンは、何があってもアレンなんだからね!」
「…!」


まるで世界を、存在を確かめさせるように名前はアレンの肩を掴む


「アレン…教団(ここ)には嫌なヤツもいるけど、ちゃんとアレンの名前を呼ぶ人はいるから…だから…「あははっ」


アレンの笑い声


「名前は心配性ですね」
「なっ…!!わ、私はアレンが落ちここんでないかって…」


腕をふってあたふたする名前


「…ありがとう」
「!」


穏やかなアレンの顔とは対照的に赤くなる名前の顔


「…べっ…別にお礼を言われるようなことしてない…」
「いえ、僕には充分ですよ」
「?」


僕の名前を呼んでくれて、僕を真っ直ぐ見てくれて、僕なんかを心配してくれて

“アレン・ウォーカー”の存在を肯定してくれた

僕には充分すぎるほどの気持ち





「あ、そうだ。アレン一緒に食堂きて!」
「?」
「アレンの誕生会とクリスマスパーティー!」
「…!」


名前がアレンの手を引く


「皆で準備してたんだから!」
「……皆で…」
「そ、リナリー達が神田も頑張って引き留めてるんだから早く行かないと!」
「神田も!?」
「遅くなると斬られちゃうかもね〜」
「それ冗談に聞こえないんでやめてください」
「アハハ!」










Happy birthday
アレン・ウォーカー

君がこの世界に生まれたことを感謝します





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