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D.Gray-man
10才の私と18才の彼(ラビハピバ夢!)





わたしの初恋は8才年上の男の人でした










「じゃあ俺らはもう行かなきゃ駄目だから」
「…………」


彼が苦笑するのも無理はない
だってわたしが彼の服にしがみついて離さないのだから


「離してくんねぇかなー?」
「やだっ!わたしもラビと行く!」


彼を困らせたくない
でも彼と別れたくない

矛盾しているわたし


「ラビが行っちゃったらわたしひとりだもんっ!」


アクマとかいうののせいでわたしのお父さんとお母さんはいなくなっちゃった


「まだ名前は8才だろ?俺らについて来たら危険さ〜」
「やだやだやだっ!!」


彼は苦笑する

その苦笑の理由に周りの人の目が痛いからというのが含まれているのをわたしは気づかなかった










それから結局町のみんなにわたしは引き剥がされた
ラビは「ごめんな?」って行って行っちゃった
ラビを送る時の町のみんなの目がどことなく冷めていたのも泣きじゃくるわたしには関係のないことだった



でも



わたしはそれくらいじゃあきらめないっ!

ありとあらゆる手を使ってわたしは彼の後を追った










2年後


「「ラビ!誕生日おめでとう!」」
「リナリー、アレン!サンキュー」
「そういえば今日総合管理班に新しい子が入った、って…ジェリーが喜んでたわ」
「へぇ〜」
「皆で挨拶に行かない?」


人差し指を立ててニコッと笑うリナリー


「勿論行きます」
「俺も〜」


俺とリナリー、アレンは厨房へ向かった





「ジェリー!」
「あらん、リナリーにラビ、アレンちゃんじゃない!皆揃ってどうしたの?」
「今日新しい子が入ったって聞いて挨拶に来たん「ラビ!!」


奥から会話に割って入る声


「へ?」
「知り合いですか?」
「まさか」


コックの知り合いはジェリーくらいさ


「会いたかったよ!」


記憶にない所から今日入った新人コックと思われる少女は俺に向かって走ってきて……


ドンッ!!


俺に飛びついた
彼女の頭が勢い良く鳩尾に入って正直かなりキツかった


「ラビィ〜」
「? ?」


俺の胸に擦りつく少女
しかし誰だ
俺は彼女と出会った覚えがない
そして周りの視線が痛い


「あのー…」


リナリーが控えめに声をかける


「あ、すみません!私今日総合管理班に入った名前です!」


俺から離れハキハキと挨拶する少女こと名前
そして名前を聞いて思い出した


「あ―――!!」
「ラビ?」
「名前ってひょっとして2年前の任務の時の…」
「うん!」


見違えたでしょ?と笑う名前
まさかあの時の少女が黒の教団に来るとは…
というか2年で身長が20cm近くも延びてるとは…


「知り合い…みたいですね?ラビ、こんな小さい子に何したんですか


俺に疑心の目を向けるアレン


「ちょ、あらぬ疑いをかけんな!名前は2年前に任務で行った町で会っただけさ!」
「………まさか…ラビを追って?」
「うん!」


リナリーの問いに即答した名前に絶句する俺ら


「ラビが私を連れて行ってくれなかったから、私がラビの所にきたの!」


正直名前は2年前と別人みたいに可愛らしくなっていた
将来が楽し…じゃなくて!
いかんいかん、悪い癖さ…


「あ、リナリーさん!」


思い出したように名前がリナリーの方を向く


「リナリーでいいわよ。なあに?」


笑顔で名前と向き合うリナリー


「じゃあリナリー!







ラビは私が落とすから取っちゃ駄目だよ?
「「「…………」」」



なんか…


とんでもない誕生日になったさ…





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