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Moonlit
舞踏会当日2


パカラッパカラッ



「これでもう安心ね」

「ふふっ舞踏会楽しみ〜」

「美味しい食べ物いっぱいあるんだろうなぁ」

これまで冷や冷やして、食べ物も喉を通らなかった数日間分いっぱい食べてやるー!
なんだか今日いけそうな気がするー!

「あると思います!」

「いきなり何言ってんの?」

「なんでもないなんでもない」



馬車が止まった。
お城に着いたみたいだ。
お城は外にも人がたくさんいて、すごく賑わっている。

「うわーすごい!」
「上ばっかり見て転ばないようにね」

お城に入る前に門番の人に止められた。

「ほら、招待状を出して」

お母さまに促され、招待状を取り出し…取り出し…て…

「あれ?」
「どうかしたの?」

「招待状が…ない…」

「ヤンカ…あなたって子は…。私の招待状を使いなさい」

「そしたらお母さま中に入れないよ!」

「私はもう年だから。こういうのには若い子が行くものなのよ。さぁ行きなさい!」
「はい!」

お母さまの優しさに涙が出てきそうだわ。
お母さまの分まで食べるぞー!

「招待状をお預かりいたします」


扉を開けるとそこは外とは比べ物にならないくらい豪華絢爛で、すごく大量の人がいた。
ちょっと場違いな感じだ。
でも、美味しいものお腹いっぱい食べるまで帰らないんだからぁ!

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