Moonlit
舞踏会数日前3
お姉さまに引っ張られながら玄関まで行くと、そこには一人の青年がいた。
「お兄さんお兄さん!彼女達にもう一回言ってあげて!」
「はい、かしこまりました。今度お城にて、舞踏会があるんです。そこで王子のお気に召した方は、お妃様になっていただくのです」
「本当ですか!?」
「左様でございます。こちらが招待状になっております」
そういってお兄さんは招待状を三枚取り出した。
それを私に渡すと、一言挨拶をし、馬車に乗って去って行った。
「はぁ〜…舞踏会かぁ」
「みんな揃ってなにしてるの?」
「べっ別に!」
ヤバい。
びっくりして声が裏返ってしまった!
「めちゃくちゃ怪しいんだけど」
「ふ、服買いに行こうかと思ってさ!」
「へぇ〜早く買ってきてよね。あ、今日はバラ風呂にしといてね」
バタン
「…隠しちゃったけどどうする?」
「やっぱりシンデルラに言わないほうがいいよね」
「そうねぇ」
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