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Moonlit
舞踏会当日4
「くしゅん!」

うー…寒気がした。
このドレス結構薄いからなぁ。

ん?何だろう。
皆が舞台の方へ集まってる。


「レディィィィスエェェェェンドジェントルメェェェン!本日はお越しいただき誠にありがとうございます!準備が整ったようなので、本日の主役!レミエル王子の登場でございます!!」

司会の人がハイテンションなMCを言い終わると同時に舞台袖から、金髪の青年が現れた。
と、ほぼ同時に観客から地響きのような黄色い歓声が沸きあがった。

確かに格好良いけど、そんなに発狂するほどでもないと思う。
私の好みがおかしいのかな。


「それではいまからダンスタイムです!王子の心を射る人は見つかるのでしょうか!?」


オーケストラの演奏の音大きすぎ…。
ずっと聞いてたら耳がおかしくなるわ。
踊りも苦手だし、ダンスタイムとやらが終わるまでベランダにでもいよっと。

ベランダに出たのはいいけど、だーれもいない。
なんか寂しい女だな私。

自分を嘲笑っていると、ふいにベランダのドアが開いた。
こんなとこに誰だろう。

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あきゅろす。
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