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Underdog

別プログラムを受ける5人は、別室へ移動しなきゃいけないそうだ。

「かばんとか荷物も持ってきてくださいね」

人事のお姉さんもとい高久さんの後について廊下を歩いていく。

「別プログラムってなんなんだろうな?」

独り言気味に呟いてみる。が当然返事は誰からもかえってこない。
良いもん、もう慣れたもん。

途中、社員っぽい人とすれ違うときだけあごをわずかに突き出すようにして挨拶する。
そのほかは、無駄に肩をいからせたりして完全に威嚇しあっている。

悔しいことに、左隣りの奴は俺より背が高かった。
かばんなんかも妙にセンスが良いのを持っている。人を寄せつけない孤高の雰囲気も、整った顔立ちも均整の取れた体も似合ってるからいちゃもんも付けられない。あームカつく。



「こちらです」

エレベーターで上の階へと移動し、ふと立ち止まった高久さんが指さしたドア。
見間違いじゃなきゃ『社長室』って書いてあるような。

「身だしなみは大丈夫ですか?」

ヤバい、スーツのボタン外してた。ネクタイもちょっと緩めてたし。慌てて直す。

そんな俺達の様子を見てクスッと笑った高久さんは、すっと仕事モードの顔に切り替えると、ドアをノックした。

「失礼します。例の新人5名を連れて来ました」

「入りなさい」

男の声が返ってきた。

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あきゅろす。
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