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Underdog
12

「本当にごめんなさい!」
「謝ってすむなら警察は何のためにあるのかな」
「お詫びになんかおごるから」
「金で解決? 見くびられたもんだよね」
「あのあと、どれだけ大変だったか」
「招いてもらった立場で二人して中抜けとかさぁ。社会人としてどうなのよ」
「返す言葉もございません」
「もう一人、全力で謝ってほしい人はまだ来てないし!」
「それは俺達とは関係ないような……」


不本意な朝帰りの後、最初にやったのは、秋栄と亮への誠意ある謝罪だった。

俺とハルは、揃って頭を下げていた。
光の差し込む会議室。頭を下げるスーツ姿の俺達。対するのは、腕を組み眉間にシワを寄せている秋栄と、椅子に座り足を組んだままこっちを睨んでる亮。
まるでドラマのワンシーンだ。
大事な話がある、と赤磐さんから連絡があったのだ。まさかいきなり社会派ドラマごっこするとは思わなかったけど。
赤磐さん早く来て……!

という祈りが届いたのか、秋栄が「まぁ、豪華料亭のフルコースをどうしてもというんなら……」と言いかけたところでドアをノックする音がした。


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