Underdog
1
君の瞳はスタンガン
僕を一撃で仕留めるのさ
痺れるような快感に
魂までも君に夢中
サンダーインプレッション
どんな刺激も
君のウィンクには敵いっこないのさ――
「スタンガンって……ぶっ、めっちゃ攻撃されてるし……」
「あはははっ、痺れてるって……しかもサンダーとかカミナリになってるし」
「マジ敵いっこねー……」
「そこまで笑わなくてもええやんか」
真吾の書いてきた歌詞をファミレスで回し読みして爆笑している光景は、端から見れば学生がラブレターに騒いでるくらいにしか見えないだろう。
ぶっちゃけそんなノリだ。
「楽器は出来ても歌詞は苦手なんだね〜」
「うっさいわ」
「次は、亮のを見せて」
「了解!」
くらげの泳ぐ空を見上げて
明日は晴れだねと笑った
暗闇にうずくまってるテナガザル
手を差し延べてほしくてこんな体になったのよと嘆くけど――
「意外と難解な」
「歌詞の繋がりがさっぱり分からん」
「俺は割と好きだけど……」
「わかってくれるんだね、さすがハルルン!」
「やっぱ嫌い」
ハルって予想以上にわかりやすいよな……。
それにしても曲作りか。
クラッドソイル時代もオリジナル曲を作ったことはあった。
けど、俺は出来上がったものにいちゃもんつけ……いや、ボーカルの立場から意見を述べるだけにとどめてたからなぁ。
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