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Underdog

「ねぇねぇねぇねぇねぇ」

大鳥亮がバシバシと肩を叩いてきた。ビールが表面張力ギリギリまで揺れてるんですけど!

「加嶋くんは裕巳って名前だよね?」
「そうだけど」
「じゃあさ、ヒロロンって呼んでいい?」
「はぁ!?」
「良いんじゃない。バカっぽくて」
「てめぇは口だしすんじゃねぇよ」
「あ、来生くんのことはハルルンって呼ぶつもりなんだけど、良いよね?」
「ハ……」

絶句する来生。大爆笑する俺。っつーか相打だよな……。

「どこからそんなあだ名が出てくんだよ……」

「ダメ?」
「せめてヒロにしてくれないかな」
「それだとオリジナリティに欠けるじゃん」

大鳥は大変不満そうだ。が、許すわけにはいかない。
いくら小動物顔負けの上目遣いで迫ってこられても、だ。

「じゃあ、ヒロにする。俺のことは大鳥でも亮でもビッグバードでもBBでも好きに呼んで!」

小柄なのにビッグバードってちょっと自虐的。

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