バインド

※ロイクラロイ/R18?/襲い受黒イド傾向/若干下品要注意警報

「ロイド、止めなさ…」
「嫌だ」

どうしてこうなったのだろう、とクラトスは目を瞑って考えた。
出来れば、目の前に居る彼を、ロイドを、息子を見たくない。否、見たら終わりな気がした。

それ自体の行為は嬉しいと思う。
好んで自発的にしてくれるようなものではなかったから。
でも、ここまでくると些かやり過ぎではないか、と疑いたくなる。
…いや、もう既にやり過ぎなのである。

いつもならばここで、ロイドを止める手があった筈なのにどうしてかクラトスの手が今日は動かない。
器用なロイドらしいと言えばそうなのだが、力を込めただけでは簡単に解けない…所謂知恵がなければ、解けないような結び方をして、両腕を縛り付けていたのだ。
こういう面に関しては自分以上の素質を持っているな、と感心してしまうが今はそれどころではない。

認めたくないが、今まさに自分が追い詰められようとしているのだ。
こんな屈辱的な場面は無いだろう。
誰が好き好んで息子に縛られて、こんな行為をされるものか。
後できつく言うとしても、先より今のことを考えなければならない。

「っ、…ロイ、ド…」

慰められている感覚。
しかしその慰め方もいつものロイドらしくない方法で、攻めて立ててくる。
何かあったのか、それとも私に恨みでもあるのか?…だとすればこんなにも甘美な罪はないなと思う。

「ほら、…クラトス、もう我慢できないんだろ?」
「離しな、さい…」
「なんで?一番いいトコで離すって最悪だぜ?」
「バカな事を言うな…、」
「へぇ、アンタでもそんな余裕ない顔出来るんだな」

うっとりとした、そんな嬉しそうな声で皮肉にも聞こえる言葉をロイドは言った。
思わず、カッとなって彼の方を向こうとしたのがいけなかったらしい。
今まで見たことも無い卑猥な表情で、弄ぶロイドの姿に思わず目を見開いてしまった。

「あ、ちょっと興奮した?」
「大人を揶揄うな」
「図星?でもいいよ、こっちをやっと見てくれた」
「ロイド、いい加減…っ」
「ん…ふっ…」
「…くっ…」

口で幾ら制止の声を掛けても聞く耳を持たないロイドに苛立ちを感じつつ、身を捩ろうとするも、それすらもロイドの体重が覆いかぶさり動けない。
幾ら身軽とは言えど、全体重を掛けられればかなりの重さだ。
そのまま、止められることも無く与えられた快楽に、抵抗することも出来ず達してしまうと、ロイドは機嫌良さそうに口に放たれたそれを舌なめずりして、厭らしく笑って見せた。

「我慢は良くねぇって言っただろ?あーあ、顔についちゃった」

多分最初から口で受け止めるつもりはなかったのだろう。
中途半端に唇の周りに先程放ったものを、舌で舐め取り、腕で拭う。
それはクラトスにとっては、最も屈辱的なことだった。

「…ロイド、調子に乗ると後で困るのはお前だ」
「ふーん…困らせてくれるんだ?」

最も、この後のことなど、まるで考えてない、というよりもへっちゃら、だと言わんばかりにロイドは口端を吊り上げて笑う。
いつの間にこの子はこんな笑みを覚えたのだろうか、それとも無意識に自分が彼をそうさせたのか。
しかし今悩んでいても、何かが変わるという訳ではないのだがあまりの息子の変貌振りにクラトスは嘆いた。

「ね、クラトスってさ、どんなのが好き?」
「何がだ」
「今日はさ、余裕のないクラトスの顔をずっと、見てたいんだよ」

自分の身に着けているものを一枚ずつ取り払っていくロイドのその返答に、クラトスは呆れて言葉も出なかった。
しかし、秘めたる箇所に不意にロイドの手が触れられた瞬間、クラトスの顔がみるみるうちに青褪めた。

「ロイド、…何をしている」
「え?…まずは王道なヤツから……」
「そうでなくて、何をしていると聞いたのだ」
「ん?今日は俺が上になろうと思って」

“上”?
……どんどん血の気が引いていくのが自分自身で判った。先程まで興奮していた身体もどんどん萎えていくのも判る。
それだけは、と懇願するようにクラトスは辞めさせようと必死に名前を呼んで訴えると、ロイドはケラケラと子供のように(実際子供だが…)笑い出した。

「嘘だよ、うそうそ!」
「…………」

その言葉を聞いて、安堵の息が漏れるも直ぐに怒りが込み上げてきたクラトスは、顔を顰めてロイドを見た。
もはや怒りを通り越して、怒鳴ることすら出来ない程、呆れてしまって掛ける言葉すら見つからないのだ。
そんなうちにロイドは今度は何をしだしかと思えば、クラトスの上に跨って大きく股を広げだした。

「待て、何をして…」
「言ったろ、上になるって」
「な…」

その意味を言葉で知る前に、身を以て知ることになり、クラトスはどうしたものかと再度、目を瞑った。

***
その後も書いてたんですがくどかったのでやめました^q^
この後、上に乗ったロイド≠ノ、父さんはオーバーリミッツです。

何か猛烈にロイクラロイが書きたくなってしまいこうなってしまいました。すいません反省しています。
縛られた父さんとか大好きです。
寧ろ自分が(シャイニング)バインド。

ちょっとエロ意地悪なのが好きらしいです。
あ、ほんと、も、あの、すいませ…!(脱兎

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あきゅろす。
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