彼女と彼女
No.4
力が抜けて言葉が出ない…。
そんな私を見てリンは
黙って抱きしめてくれた。
ブラを付けてくれ
服を着させてくれた。
少し車のBGMのボリュームを上げ
「ちぃ…帰ろうか…」
ポツリ呟き…
車を走らせた。
こんな敏感になったのは初めてだった。
こんなに肉体が熱くなったのも初めてだった。
でも私はリンに触れていない…
そんな余裕もなかったけど…。
「リン…私はリンに何も…」
話の途中なのに、被せる様にリンが
「今日は、私がちぃに触れたかったんだ。ありがとぅ」
「…………。」
返す言葉が見つからなかった。
頭の中で私は
(私こんなに感じる子だったんだ…!?)
不思議な感覚に浸っていた。
まだ私の下は熱い…これが余韻と言うものなんだ………。
リンの愛情は私の肉体を遥か深いモノに変えてしまったのかも…。
私は肌でそれを実感していた…
そして家までの距離を
2人無言で帰っていた。
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