[携帯モード] [URL送信]

00
2
「何で!!」
「ら、ライル…?」
「何であんなのにチョコ渡して俺には何もくれないわけ?!」

あんなのって…と苦笑するが、皆も同じように不満顔。


「あんなのには勿体無い」
「せっかくのチョコなのに…」
「あんなのに渡すとは…チョコが台無しになります!」
「あれが変な勘違いしたらどうすんだよ」

刹那、アレルヤ、ティエリア、ハレルヤと口々に言う。
納得した。
皆チョコが欲しかったのか、と。

「大丈夫だって。お前らの分、ちゃんとあるから」

鞄から箱を取り出し、渡していく。

「好みに合わせて味を変えたから、皆それぞれ中身が違うからな?」

ぱぁと皆の表情が明るくなる。
ニールは微笑みながら

(そんなにチョコ好きだったか…?)

と少しズレたことを考えていた。

「ありがとうございます。ニール…僕からも」

ティエリアは照れたように微笑む。
一生懸命選んでくれたんだろうと思うと嬉しい。

(ティエリアらしいな…)

「ありがとう。俺からもやる」

刹那の笑顔を今初めてみた。

(刹那……って、これガンダムエクシア?!)

こんなの手作り出来るのかよと思いつつも、嬉しい。

「ありがとうございます。僕からはこれを…」

(流石だなぁ、アレルヤ)

十分店が開けるぞと言いたいくらい上手だ。
今度料理を教わりたい。

「…一応礼は言っといてやるよ」

ぶっきらぼうに言うハレルヤに笑っていたら、やるとだけ言ってチョコを渡された。

(マルチーズって…可愛すぎるぞ!)

「俺からも、はい」

最後にライルから手渡される。

(ハロ型のチョコだ!!)

「皆、ありがとう。大事にするな!」


ニールの笑顔には誰も勝てそうにない





「大切にするのではなくきちんと食べて下さい」
「でも勿体無いし」
「馬鹿、食わねぇと腐るだろ」
「だってさ、せっかく…」
「(馬鹿?!)兄さん、食べてくれないと意味ないって」
「うーん…」
「その考えはニールらしいですが、皆の言うとおりですよ?」
「そうだな…」
「心配するな。それくらいいつでも作ってやる」
「!」

みんな、ニールが大好きだから













Happy Valentine!!

2009.2.14



[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!