いきものがかりな小話
ちこくしちゃうよ(日桃ぱられる)
朝
鳥のさえずりと眩しい朝の光と共に
俺は目が覚める
・・・ん
まだはっきりと覚めていない頭を横に動かすと
そこには愛しいそいつがいる
緩む頬をおさえつつ
そいつをぎゅうと抱きしめる
やっとのことで手に入れたんだ
もう離さねぇよ
力が入っていたのか
そいつはゆっくり目を開ける
「...ん、あ日番谷くん・・・おはよぅ」
ふにゃりと笑うそいつはものすごく可愛くて
もういっかいぎゅうと抱きしめてやった。
「わ、日番谷くん//」
そいつは少し身じろぎすると
頭の上にある時計に目をやった。
「...ふ...わぁあああああ!日番谷くん!もう8時半だよぅ!!!!!」
そいつの叫び声が部屋中を木霊する。
俺たちは高校生だ。
授業は9時から。
まだ覚めない頭で、もう間に合わない事を悟る俺
だから
「ひつがや...くん?」
今日はこのまま。
朝日はもう顔を出している。
授業サボるくらい青春じゃねえか
と呟くと、そいつは顔を真っ赤にして
青春なんかじゃないよぅ!と反抗
こいつ反抗してても可愛いんだよチクショー
眠くなってきたから
抱きしめたまま寝てやる
今日はこのまま
ずっと一緒
―――
(ちこくしちゃうよっ!!!!)
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