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stay with me..(前編?)
あのとき
「無事に帰ってきてね」
って言ってたら
あなたは約束を守ってくれていたのだろうか
*
とある昼下がり。ここは十番隊執務室
中には日番谷、乱菊、そして雛森
なぜ雛森がいるのかというと、明日から日番谷は現世任務なのだ(3日間)。
なんでも、とても強力な虚が出たらしい。九番隊も出ているが、援護が必要らしいのだ。
雛森は、見送りにきたのだ。
「・・・3日も会えないなんて寂しいなぁ-」
「たかが3日だろ、すぐに戻る」
日番谷はつれない
「・・・でも・・・、日番谷君は寂しくないの・・・?」
あたしはすごく寂しいんだもん・・・
雛森は今にも泣きそうだ。真面目らしい。
すると日番谷は何も言わずに雛森を抱きしめた。
「・・・・馬鹿野郎・ホントは俺だって嫌なんだよ、お前に会えないのは。でもしかたねぇだろ、これも仕事だ・」
雛森が日番谷の顔を覗き込むと、顔が赤い。
「・・・日番谷君・顔真っ赤・・」
ふふっと雛森が笑うと、うるせぇよと更に顔を赤くして呟く日番谷。
すると日番谷は雛森に顔を近づける。
「・・・目ぇつぶれよ・・・」
「・・・ん・・」
・・・・
が
あと数cmで・・・というところで邪魔が入る
「はいはいはいは---いッ!!そこまで-!!!」
雛森はびっくりして後ろに飛びのく。
「・・・・・・・松本・・・・・」
超!不機嫌オーラ漂う日番谷にもお構いなしに乱菊は続ける。
「2人とも!いまそんなにいちゃついてどうすんの!?
雛森も!今ちゅ-したら隊長がニヤニヤしながら仕事に集中出来なくなるでしょ?!」
「うっせぇ!!!!!お前に言われたくねぇンだよ!」
「ひ・・日番谷君・・・///;;」
「ほら!隊長も!もう行く時間です!」
日番谷は時計をちらと見ると、チッ・・と舌打ちをし、
雛森の耳元で
「・・・わりぃな・でも帰ったら即効独占すっから(ニヤ)」
とつぶやくと、いくぞ松本と怒鳴る。
「・・・隊長・・・独占とかしてると雛森逃げますよ」
「てめぇ盗み聞きしてんじゃねぇ!!!!!さっさといくぞ!!!!!」
そしてくるりと雛森に背を向けた。
「ひっ・・・日番谷くん!!」
「・・・あ?」
日番谷はまたくるりと雛森の方を向く。
・・・言いたい事はいっぱいある。
いかないで、怪我しないで、無事に帰ってきてね
とか。
でもそういうことを言うと彼は必ず無茶をする。
「・・・・・いってらっしゃい・・・」
雛森は手を振った。
「・・・おう」
日番谷も手を振った。
あの時無事に帰ってきてって言ってれば、
彼は約束を守ってくれていたのだろうか
・・・2日後
ガシャン!
「あぁあ〜〜・・・割っちゃったぁ・・・これお気に入りのグラスだったのに・・・」
雛森は破片を拾う。
そして
「明日は日番谷くん帰ってくるんだっけな!そだ!抹茶用意しておこうっ♪」
と
戸棚に手をかけた時だった。
物凄い勢いで入ってきた五番隊の隊員が青ざめた顔で
「雛森副隊長!!!!ひ・・・日番谷隊長がっ!!!」
・・・・・!!!!!
雛森は祈る思いで
集中治療室へと向かった。
☆
なんとなくつづきます。多分。
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