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ほわいと・シロうさぎ
今日は12月24日。

いうならば、

クリスマス・イウ゛


「ふぅ―っ!!ん〜〜〜〜今日も寒いなぁ〜」雛森が、のびをする。

外では雪がちらほら降っている。
かじかんだ手に、はぁっと息をかけ、頭のお団子を確認し、
帯をきゅっと締め、書類を持って仕事場へ急ぐ。
いつもと変わらない風景。

―――ただ一つ、いつもと違うのは


書類とは反対の手に、小さな紙袋が一つある、ということ。





∞∞
「たぁ―いちょッVvはいVvプレゼントですVvvっ」
十番隊舎に乱菊の声が響く。
――その後の静けさが虚しい気もするが。

「黙ってろ松本。俺は忙しいんだ」
いつもと変わらず、ク―ルな日番谷。
今日も仕事はたくさんある。だが、今日は日番谷にとって大事な日。
遅くまで仕事をするわけにはいかなかった。

「も〜〜〜〜隊長ったら!!ノリ(?)悪い〜〜!少しくらいいいじゃないですか!プレゼントですよ?!ほんとに!今回はまじめに買っ「分かったから少し黙れ。ンな暇があるなら仕事しろ」


「・・・・・」

日番谷の厳しい発言に少し納得のいかない乱菊だったが、
これ以上反抗すると後が怖い事を、乱菊はよく知っていた(笑)ので、
プレゼントを日番谷の机へ置き、しぶしぶ業務へと戻った。

日番谷はちらと乱菊を見、ぶつぶつ愚痴を言いつつ仕事に戻ったのを
確認すると、さっき乱菊が置いた細長い包みを手に取った。

青の包装。それは簡単に解くことが出来た。
中から出てきたのは日番谷にぴったりの色、シルバ―の万年筆だった。

「・・・・・」日番谷は黙った。
最近、万年筆の書き味が悪くなってきていたのを、
乱菊は見逃していなかったのだ。 ・・・多分。


「・・・ありがとう松本」日番谷は静かに礼を言った。

「・・・いえ」乱菊も小さく返事をし、しばらくの沈黙の後
おもむろに口を開いた。

「・・あの―隊長??プレゼントの代わりといっちゃぁなん
なんですけど、仕事を「却下だ!!!!!」

言い終わる前に返事をされてしまった。しかも、即答。

「隊長の鬼――――――――!」

「てめぇは関係ねぇだろ!!!!」

・・・ごもっともである。


乱菊に喝をいれつつ日番谷の頭の中には
あることでいっぱいだった。






∞∞

五番隊職務室


「ふぇぇええ〜終わんないよぅ― 泣」
泣いているのは雛森。仕事が一向に終わらないのである。
といっても、雛森の仕事の仕方が悪いのではない。
1つの仕事が終わったと思うとまた次からと仕事がはいるのだ。
これではキリがない。何でこんなに大事な日にこんなに仕事があるのか。
少し恨めしく思う。
ちらと時計を見ると、夜の12時を回っていた。

「・・・これじゃぁもう渡せないよぅ・・・」泣かんばかりである。

するとそこへ、

トントン。

戸を叩く音。

「・・・雛森、いるか・・?」
もっとも会いたかった人の声。

「え、あ、うん!どうぞ!」こんな夜に?!という驚きからか、少し声が上ずった。

すッ・・

戸の開く音がし、それと共に日番谷が入ってきた。

「・・・よぅ、お前まだ仕事してたのか」
日番谷は、はぁ・・と溜息をつき小声でやっぱりなとつぶやいた。

「え、えへへ―・・・全然終わんなくて・・」

苦笑する雛森。

「まぁ、今日はもう上がれ。藍染が心配してたぞ」

「えぇっ?!藍染隊長が?!」

「とにかく今日はもう終われ。明日寝坊すんぞ?」悪戯っぽく笑う日番谷。

「・・そだね。そうするよ」寝坊はしないけど!と一言付け加えて雛森が笑った。

「・・・あれ?そういえば・・・」雛森が語りだす。

「なんで日番谷くんはここにいるの?もう夜遅いよ?」
心底不思議そうに雛森が尋ねた。


「・・・あぁ、お前に渡したいものあったから」

すると日番谷は急に雛森を抱きしめた。


「?!!わわ!どうしたの日番谷くん!//」
突然の出来事に赤面する雛森。
日番谷は黙ったまま。
なので雛森もなすがままになった。

しばらくたって日番谷は雛森を解放した。



「・・・あれ・??」訳が分からなかったのだが首に違和感があり、目をやると、そこには


うさぎのチャ―ムがついたシルバ―のネックレスがあった。
右下にはキラキラした硝子が埋め込まれていた。
  
「メリ―クリスマス」
日番谷がつぶやいた。

「ふわぁ!かわいい!ありがとう日番谷くん!」
雛森は嬉しそうに日番谷を見つめた。少し恥ずかしくなったのか、日番谷が顔をそらした。よく見ると、うっすら赤みを帯びている。

「―――!俺もう戻る//」いたたまれなくなったらしい。帰ろうとする日番谷に雛森はまったをかけた。

「日番谷君!あのね、私もね、渡したいものがあるんだ!」
と、持っていた包みを日番谷に渡した。

「・・・開けても、いいのか?」
日番谷は少し遠慮がちに聞いた。

「うん!気に入ってくれるかは分からないけど・・」

日番谷が白い包装を解くとそこには
3連のシルバ―のブレスレットが入っていた。
いたってシンプルだけど、日番谷にぴったりのブレスレットだった。

日番谷はそれを早速手にはめてみた。サイズもジャスト。

「メリ―クリスマス!」
雛森は満面の笑みをこぼした。

「・・ありがとな、雛森」日番谷は普段見せないような笑顔をしていた。

「うん!――――ってああああぁ!もう12時30分だよ!ホントに寝ないと―!!!」

ムードぶち壊しな雛森。

日番谷はまた一つ溜息をつくと、
じゃぁなと一言言った。

「うん!またあし―――・・!」
雛森は言葉を遮られてしまった。

日番谷の口によって。

そう。それは短いけれど・・・・


今日はクリスマス。
恋人たちが愛を確かめあう日でもある。

キラリと光るシルバ―のブレスとネックレス。

2人の幸せな姿は、月のみが知る・・

☆あとがき
きせつがぜんぜん違う!!!
文章変!!!
ダメ!・・・ずど―ン;;


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あきゅろす。
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