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テニスの王子様
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「菜々子さん」


俺は菜々子さんに微笑みかけた。
すると菜々子さんは安心したようで、笑顔になった。

俺は菜々子さんの腕をひっぱり、菜々子さんの顔に自分の顔を近づけた。


ーーーちゅ

菜々子さんの顔は真っ赤。

先輩達と竜崎達は口がまぬけのように空いたままだった。


俺は菜々子さんの頬にキスをした。




俺は勝ち誇ったような顔で、先輩達の顔を見て、微笑んだ。



「こういう関係」


そう言って、俺は菜々子さんの腕を引っ張ったまま、歩き出した。

菜々子さんは戸惑いながらも俺の後についてきた。


先輩達は驚いたままだ。
俺の顔も少しだけ赤くなっていたが、気づかれないように、菜々子さんを引っ張り続けた。





「やっぱ、もう試合見にくるの禁止!危ないって!」


途中、立ち止まって菜々子さんを見た。
まだ顔が赤い…。

思わず、ドキッとしてしまう…。



「だから、誰かに恋愛感情として見られるんだよ!菜々子さんは!」

「でも…」


菜々子さんは俺に微笑んだ。



「リョーマさんが、助けてくれるんでしょ?」


だめだ。菜々子さんには叶わない。
ニコニコしている菜々子さんに言った。



「…っあたりまえじゃん!」






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