テニスの王子様 ページ:9 「菜々子さん」 俺は菜々子さんに微笑みかけた。 すると菜々子さんは安心したようで、笑顔になった。 俺は菜々子さんの腕をひっぱり、菜々子さんの顔に自分の顔を近づけた。 ーーーちゅ 菜々子さんの顔は真っ赤。 先輩達と竜崎達は口がまぬけのように空いたままだった。 俺は菜々子さんの頬にキスをした。 俺は勝ち誇ったような顔で、先輩達の顔を見て、微笑んだ。 「こういう関係」 そう言って、俺は菜々子さんの腕を引っ張ったまま、歩き出した。 菜々子さんは戸惑いながらも俺の後についてきた。 先輩達は驚いたままだ。 俺の顔も少しだけ赤くなっていたが、気づかれないように、菜々子さんを引っ張り続けた。 「やっぱ、もう試合見にくるの禁止!危ないって!」 途中、立ち止まって菜々子さんを見た。 まだ顔が赤い…。 思わず、ドキッとしてしまう…。 「だから、誰かに恋愛感情として見られるんだよ!菜々子さんは!」 「でも…」 菜々子さんは俺に微笑んだ。 「リョーマさんが、助けてくれるんでしょ?」 だめだ。菜々子さんには叶わない。 ニコニコしている菜々子さんに言った。 「…っあたりまえじゃん!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |