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●秘メハジメ [骸雲]
骸雲で裏。
義務教育の済んでない方の閲覧はご遠慮願います。
















「…なんなの コレ」
「おや 気に入ってもらえると思ったのですが」


ひっそりと佇む、廃墟となっている古い洋館。
きっと長い間人は住んでいなかったであろうその館の、ある一部屋だけが新しい匂いがした。




+秘メハジメ+




「ベッドも新調してありますよ」
「そんなこと聞いてないよ」

調度品や家具は恐らく高価であろう物がしつらえられ、ふかふかしてそうなベッドの天蓋には 桜の花が飾られていた。


「僕の隠れ家なんです」
「君が勝負するって言ったからわざわざ出向いたのに」

何処から手に入れたのか 僕の携帯電話の番号をコイツは知っていた。


『お相手しましょう。明日 お待ちしていますよ』
お一人でいらしてくださいね。


洋館なんてそうあるもんじゃない。
隣町にある洋館に着くと 玄関に見知った制服の男が立っていた。


「来てくれて嬉しいですよ 雲雀恭弥」
「生きてたの。君」
六道骸―。

中に通されて 今に至る。


「…戦わないなら 僕は帰るよ」
「まぁそう言わないでください」

にっこり微笑む奴の目の色が変わる。

「ねぇ 雲雀クン」
「触るな」
肩に置かれた手を振りほどいた時、ぐいっと顎を掴まれた。

「んっ…」


無理矢理口付けられ、舌を入れられる。

「んっ… ぅん… !」
 こくり

「…っなせ!」
「クフッ 仕方のない人ですね」

突き飛ばした六道の口元が紅く染まる。
無理矢理入れられた舌を僕が咬んだから。

問題は そんな事ではなかった。


「血がお好きなんですか?熱烈ですねぇ」
「…何を飲ませたの」
「ただのチョコレートですよ」

微かに口の中が甘い。


「ただし 僕特製の…ね」
「は…?」


たっ と踏み込んで 棘を出したトンファーを相手の首目がけて叩き込む。
寸での所で、六道も武器で応戦した。


ガキィィ…ン


「クフ…あまり動くと回りが早くなりますよ?」
「何のこと?」
「僕がチョコレートに配合したモノの事です」

ばっ と離れて 距離を詰め直そうと六道を見た。

…こめかみの辺りが熱い。

視界も僅かにくらむ。


あの変な病気は治ったはず。
桜のせいじゃない。


「何を飲ませたの?」
「だからチョコレートですって。ただし…」


左右色の違う瞳が 三日月のように歪む。


「僕特製の 媚薬入りです」




クックッと笑い声を立てながら近付いてくる。

「もう効いてきましたか?敏感なんですねぇ」
「来ないで」
「カラダが熱くありませんか?眩暈がするならベッドへどうぞ?」
「 …咬み殺す」

トンファーをかまえるが 脚に力が入らない。
上体を保とうと腹筋に力を入れると、腰に甘い痺れが走った。

「…ぅっ」
「色っぽい声ですね」

六道がすぐ傍まで来ている。
早くどうにか…


キィンッ


両方のトンファーが弾かれ、床に落ちて無気質な音を立てた。
「くっ…」
拾おうと体を動かすだけでも、肌に服が擦れて ソコから熱が生まれる。

「ツラそうですね…こんなに顔を赤くして」
さも愉しそうに僕の腕を掴みあげて顔を近付けてくる。

「なんで…こんな…」
「お相手する と言ったでしょう?日本にはお正月に"姫始め"という風習があるらしいですね」


びくりと体が震える。


「ぜひ雲雀クンと楽しみたい と思いましてね」

腰を抱き寄せられ 唇を舐められる。
血の味と共に快感の波が一気に押し寄せた。
「んぅ… や だっ…」
「でもこのままじゃツラいですよ?」
背中を撫でられ、全身ががくがくと震える。

「ひっ あ…」

どこもかしこも 熱に浮かされたみたいに熱い。

「君に飲ませた時に 僕もチョコを舐めてしまってますからね…ほら」

僕の手を取って 六道が自らの股間に当てた。

「こんなになってしまってます」
掴まれた手の上から六道本人の手で握りこまされて、固くなったぺニスを否でも感じてしまう。


「雲雀クンだって ほら…」
「ひっ…」

するりとズボンの中に手を入れられて 直に自身を握られた。

「もうこんなにぬるぬるですよ」
先端をぐりぐりと指でいじられるだけで 膝から力が抜ける。


「やぁ… あっ」


あっけなく六道の手に白濁を吐き出してしまった。

「は…ぁ 」
「早いですね…そんなに効きますか このクスリ」

射精したのに熱は一向に収まらない。
それどころか もっと欲しくて…

「ろく…ど…」

嫌なのに

カラダが 触れられるのを待ってる。



「物欲しそうな眼ですね…」

…来ないで
…近寄らないで

…あつ い


自分の肩に爪を立てて どうにか落ち着こうとするのに

頭の中ぐらぐらする…


「こっちへいらっしゃい」

乱暴に腕を掴まれてベッドに倒された。
震動で桜の花びらがひらひらと舞った。

ふかふかのベッドに沈みこむ僕の上に、六道がのしかかる。

「気持よくしてあげます」


着衣を剥がれ 肌が外気に触れる。
「はぁ…ん…」
シーツが肌に擦れて それだけで思考回路が回らない。

「あっ ん…」
「雲雀クン」

制服を脱いだ六道に体を触られて 快楽が目の前に火花をちらす。


「…そんなに擦り付けて…淫乱ですね」
「…ぇ」

無意識に腰が揺れる。
「やだ…っ」
自分で自分が制御出来ない。

「あっぁ…もっ…」
「もう?」
「もっ…と…」

今のは…僕が言ったの?

自分とは思えない言動に視界がぼやけた。

「君のおねだりが聞けるとは思ってませんでしたよ」

笑いながら僕のペニスに触ってくる。

「やっ…ひっ…」

上下にしごかれて あっというまに二度目の白濁を吐き出した。

「はぁ…はぁ…」
「堪えのない人ですね…こうしてしまいましょうか?」

長い紐を取り出し 一方を僕のペニスの根元に縛り付けた。

「やっ…コレ…ゃ」
苦しい…
「こうでもしなきゃずっとイキっぱなしでしょう?」

結んでない方の端を持つと 六道がくいくいと引っ張った。

「ひぁっ…やめ…」
「上手に出来たら解いてあげます」

ずい と口許に六道がペニスを押し当てる。


「い…や…」
「別にこのままでもいいんですよ?」
笑いながら 六道が紐を引く。
「ひっ…やめっ …」
「雲雀クン 僕を慰めて下さい」
「… っ」
口許に寄せられた六道自身に そろそろと口付けた。

「んっ…」
先だけを含むと 六道自身がふるりと震える。

「ぅむ…ん…」

深くくわえこめば 口の中で質量を増した。
「ふ… イイですね 舌も使ってください」

くちゅくちゅと卑猥な 粘液の音だけが聞こえる。

「んっ…」
じゅぷ

再び起ち上がった僕のペニスに 六道が気付いた。
「僕の舐めてコーフンしましたか?」
「ちがっ…」


紐を引かれる。
「んぅ…やっ…」
「ほら ちゃんと飲んでください」

髪を掴まれ 奥まで突っ込まれて

「んぅっ… ーっ」
「くっ…」

びゅくびゅくと喉に生暖かい液体が注ぎ込まれる。
独特の匂いが鼻に抜けた。

「けほっ こほ 」
「よくできましたね じゃあこっちも」
四つんばいで腰をあげさせると 後ろの穴に指を入れられた。

「あっ…あぅ…」
「感じますか?」

ナカをいじられながら まだ解かれない紐をひかれる。

「こ れ 外して…」
「なんですか?」
聞こえないふりをして ぐりゅぐりゅと中で指を動かされる。

「ひっ…もぉ…苦し 」

起ちあがったペニスの先からは 解放できない熱が滴を垂らしている。

「クフ…可愛いですよ ねぇ…」

じゅぽ と指を引き抜かれて まったく質量の違うモノが入ってきた。

「あぁあっ…ぁ」
「そん…なに 締め付けないでくださいよ」

ぐ ぐ と押し込まれて
アタマ おかしくなりそう。

「あぁっ あっ…」
「ほら 全部君のナカですよ」
いいようのない圧迫感。
「動きますよ」
入り口まで抜かれて 一気に突かれる。

「はあっ… 」
「どうですか?」
「ぁんっ…」
イき…たい
「喘いでるだけじゃわかりませんよ」

腰を掴まれて強く揺さぶられた。

「あっ んっ…」
「なんですか」
言いたくない。
「んむっ…ぅ」
「いいですよ このままでも」
ぴんっ と紐を引かれる。
「ひゃっ…」
膝ががくがくと震える。


「うっ…んっ」
「なかなか強情ですね…そんなトコロも嫌いじゃないですけどね」

肌のぶつかる音。

「一緒に イきましょう」

しゅるりと紐を解かれて

耳元で 六道が囁く。

「ねぇ 雲雀クン」

ぐっ と奥まで突かれた。
「あっ あぁあ―…」
「んっ…」

奥に注ぎ込まれて 僕も熱を放った。

シーツにはぱたぱたと もう白くないそれが染みを作る。



「ど…して…」

こんな 薬まで使って


僕の頬に手を添えて、六道が 少しだけ寂しそうに笑った。

「君と居たかったんです」

卑怯な手を使っても。

「好き なんでしょうね」

例え 心までは手に入らなくても。




強烈な睡魔に眸を閉じた。

最後に見たのは 涙?









目を醒ますと 陽の傾いた部屋。
さっきまで居た部屋とは違うらしい。

「六道…」

もうその姿は無くて
剥がれた着衣は整えられていた。



「僕に…」

爪を立てていた両肩がひりりと痛む。
怠さが さっきのことが現実だと訴える。

「どうしろっていうの…」




ぎぃい

重い扉を開けて 洋館を後にした。





xxx






ムクヒバでした。
今頃姫初め話…遅…(もう2月)

やっぱりこの2人好きですが書くのムズカシイ…
上手く愛情表現出来ない骸様と気付かないヒバリさん な感じが出せたら…な と。




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あきゅろす。
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