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黒執事&鰤&バサラ小説
甘い甘いご褒美、就幸、甘い、お題
彼に必要とされることはとても難しいことだった

人を捨て駒にしか考えない彼の意識をこちらに向けさせ、あまつさえ惚れさせるなど無理に等しかった

だけれど彼は隣にきてくれた
ただそれだけでよかったはずなのに…




「なにをしている、」
月夜の下、切れ長の鋭い眼光を光らせ毛利元就は自らの妻である幸村を睨む

庭の片隅
池に月が移る姿が大変風情がある、そこでもんもんと悩んでいた幸村ははっとして元就にむきかえった。


「っすみませぬ…
少々考え事を…」

「ふん 貴様ごときが考えることなどたかがしれていよう
して 幸村 お前が我が家に嫁してきてもはや半年ぞ」

幸村は話のすじがよめず首をかしげた

「もうそんなに月日がながれたのでござるか…」

「その間にお前には大小あわせて12の戦にいかせたが…」

戦?
ああ たしかに
嫁してきたその時から一武将として扱われてきた

だから休む間もなく戦に出陣した。

「?不手際がありましたでござるか?」

「いや…」

元就はム…と眉根を寄せた

「むしろその逆だ…
戦続きで夫婦の時間というものが全くとれなかった。ましてや前線にたったのは妻であるお前で我は指揮をとるだけだ」

元就は軽く嘆息した。

「すまなかった、」

「なっなにを…謝らないで下され元就殿
某の勝手で嫁がせて頂いたのですから…なにより元就殿には天下をとっていただきたい故 某の好きでやっていることでござる…」

小さく謝った元就に幸村は焦り言い募った

「某は元就殿をお慕いもうしておりますゆえ
どのような事があろうともあなた様の御側に付き従う所存でございます」

幸村は薄く笑って頭をたれた

「幸村 お前は我を慕っていると申すな」

「勿論にございまする
我が背の君は元就殿以外考えられませぬ」

元就は幸村の顎を持ち無理やり顔をあげさせた

「ならば我の妻として
一番に果たすべき仕事をするがよい」

「はいっ某 元就殿の妻としてきっと元就殿を天下人に…「違う、妻のあり方を違えるな
お前は我の妻だ。我のその他大勢の兵ではない」
元就のいいたいことがわからない…と幸村は上目遣いで元就の顔を見上げた。
月を背にしてたつ姿は誠に美しい
『日輪もさることながら月もなんと似合うことよ…』

はぁ、と感嘆した幸村には気づかず元就はフン…と鼻を鳴らし微笑した。
「喜べお前に褒美ぞ」

「?戦の…でござるか?」

いや、と元就は頭をふった

「我を愛した褒美だ
そして お前を愛した我への褒美でもある」

「え、」

手をひかれるがまま屋敷へもどり元就が部屋をあける

そこからは早かった
初めての体験だとか考える余裕も 感慨にふける余裕もない
ただ 服をひんむかれ快楽に溺れされただけ。

「元就どっのぉ、」

「幸村 お前がなにを悩んでいたかしらぬが
無い頭で考えたところで無駄よ
お前は…体で覚える女だろう?」

「あ…その、言い方っなんか…破廉恥に、ござる…ああっ!!」






妻としての役割をきっちし果たし
あとの鍛錬に支障をだす真田(毛利)幸村がいたそうな、

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あきゅろす。
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