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社長令嬢は王子様!?


『ナイスだったわよ!』

とか言われてもな…
ぶっちゃけ困るっつーか
でもまぁ、誤解は解けたから結果オーライか?


「取り合えず、誤解は解いて頂けましたか?」

「そうね…って、あ!私、次授業だったの忘れてたわ!」


オイオイこの先生大丈夫か?

まぁ、先生は次の授業の用意があるだかでパタパタと走って行ってしまった
なんか無駄に疲れたな
でも、あの先生に関してコレだけは言える


「なぁ白崎サン…あの先生さ、無駄に疲れるな」

「そうですか?面白い先生でしたよ?…それより瀬戸香様」

「面白いかぁ?まぁ良いや。で、何?」

「そろそろ参りましょう」

「あー…何処にだっけ」

「尚将様の所にです」

「そうだったっけか」


すっかり忘れてた
そー言えば確か俺達、急いでたんじゃなかったっけ
あんなに立ち話していても良かったのか?

そう思い廊下に掛けてある時計を見ると、俺達が校長室を後にしから僅か20分くらいしか経っていなかった

…結構話したと思ったんだけどな


「さぁ、行きましょう」


そう言って再び俺の腕を引っ張り、歩き出した


「って、だから腕を引っ張るなぁ!」
「すみません。ですが、先程の会話で時間がロスしそうなんで」


白崎サンは歩みながら俺に謝ったが、どうやら腕は離してはくれないらしい

掴まれた腕が軽く痛んだ


「…はぁ。つか多少遅れても平気じゃないのか?」


そこんところ、どーなのさ
そう白崎に尋ねると、白崎サンは俺の方を見て険しい顔をした


「そうゆう訳にも参りません。何せ尚将様は、結構厳しい方ですから」

「そーかぁ?」


電話じゃそんな感じは、全くしなかったけどなぁ
まぁ、電話は顔が見えないしな
あ、顔が厳つかったらどうしよう…


「はい。ですから急ぎましょう」

「あ、白崎サン」

「何ですか」


白崎サンは、玄関に向かいぐんぐん歩き出した
勿論歩きながら話す
でも俺は、有ることに気がついた
それは……






「鞄取りに行きたいんだけども」





その言葉を聞いた瞬間、白崎サンはピタッと急に止まった
案の定俺は白崎サンの広い背中に打つかってしまった


「わっぷ!な、急に止ま「解りました。瀬戸香様のクラスは何処ですか?」

「え、と2-4だけど…って、さかまこのまま行くのか!?」

「言ったでしょう?時間がありませんって」


白崎サンはニコニコしながら俺を見た
時間が無いのは解った
でもだからって
この状態だけは辞めてくれ!



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あきゅろす。
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