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社長令嬢は王子様!?


俺は白崎サンに手を引かれるままに、人気の無い廊下を歩いた
何故人気が無いかって?
何故なら今は授業中だからだ
でも、、全く人がいないわけじゃない

そりゃ用務員さんや、授業の無い先生方ともすれ違う訳で…


「君達!」


ほら、きた!

運悪く職員室から出て来た、若い女の先生に後ろから声を掛けられた
一瞬、俺達以外の生徒に声を掛けたのかとおもい、辺りを見てみるが勿論この廊下には俺達以外誰もいない

でもまぁ、こんな現場を知り合いとか友達にに見られるよりは、幾分マシかな…

声を掛けられて、白崎サンは歩を止めて先生の方を振り向いて


「あ、はい。何でしょうか?」


そう白々しく答えた
勿論、俺の手は掴んだままで…
そんな俺達を見た先生は、怪しい眼で俺の方を見た

いや、先生そんな眼で俺を見ないで下さい


「まぁ、手…くらいは良いわ。でも今は授業中のハズよ」

「存じております」


手くらいって…
思いっきし誤解されとるやんけ!

そんな俺を尻目に白崎サンは、笑顔で先生にそう言った
すると先生は、急に顔を赤らめ顔をいそいそと窓の方に向けた


「じ、じゃあ…こんな所で何をし、しているの?それに…」


じっと白崎サンを見ては顔を反らして、また見ては顔を反らして…
うん、忙しい人だな


「き、君に至っては…この学校のせ、生徒じゃないでしょ?」

「そうですね」

「じゃあさ、何故、こ、この学校の生徒と一緒にいるのかしら…ね?」

「それは……」


そう言うと白崎サンは俺の方をチラリと見た

…何故俺を見る!?

白崎サンは、俺をみてフッと笑みを浮かべた
そんな白崎サンを見て俺は、不覚にもドキッとしてしまった

……ハッ!違う違う
何時から俺は乙女になった
危ない危ない

しかし次の瞬間先生と俺は白崎サンの発言に度胆を抜かれることになる


「それは…私が瀬戸香の恋人だからです」




…間…





「「…………は、い?」」


白崎の一言でその場の時が止まった

つかコイツ今何て言った!?
こ、ここここっ!こ、恋人!?
いやいや!ありえねぇって

だって
だって
俺達は…



男同士だぜ!?






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あきゅろす。
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