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社長令嬢は王子様!?


なんかアレだな
最初から全て仕組まれていたんだな

でも…


「た、確かに親父には、転校するように言われたさ、言われたけど…さ、…急過ぎるだろ」


そう、親父の考える事は全てに置いて急過ぎるのだ
今回の転校の事にしたって
それにあの時の事だって…

すると、白崎サンは不思議そうな顔をして


「あの…瀬戸香様、もしかしてこの転校の件について尚将様から色々聞いておられませんか?」

と俺に尋ねてきた
その言い方にイラッとして、思わず声を張り上げた


「聞いたよ、そりゃ色々ねっ!でも急過ぎるんだよ!大体何で何時も何時もこんな急なんだよ!!」


あ、と気付いた時には遅かった
俺は柄にも無く白崎サンに当たってしまった
それでも白崎サンは嫌な顔一つしなかった
それどころかニコニコしながら、話しを進めだした


「でしたら話は早い。瀬戸香様、明日から全寮制の天瀧学園で生活して頂きます。なお、瀬戸香様の制服に関しては、女子の物をご用意させていただきましたので、そちらをお召し下さい」

「話し聞けよオイ。……つか、やっぱり女子の制服なのか…うわあぁー…あの電話は夢では無かったんだぁ」

「はい。それと瀬戸香様には生徒会に入って頂きます」


白崎サンは物凄い笑顔で紙を差し出した
その紙には、新入生用と書かれていた
その内容は

【君も生徒会に入って、学園の為にじゃんじゃんバリバリ働こう!君の頑張りが学園を…世界を救う!】

なんじゃソリャ
ってか微妙に【生徒会】って文字が消されて【学園】って文字に変わっていた
つか【世界】って…大袈裟だろ

そして名前記入欄には俺の名前が既に書かれていた


「…………」


ふっざけんなあぁぁ!!
部活ならまだしも、生徒会かよ!
と心の中で一人突っ込んでしまった
もう周りに、校長や鈴木センセーが居るのを忘れて叫んでしまっている俺がいた

そんな俺を見て鈴木センセーは、


「落ち着け、野神。ここは校長室だぞ、それに客人もいるんだぞ」


とか言っていたが、うん無理


「はぁはぁ、はぁ…ま、とーにーかーくー!!俺が言いたいのは、全てに置いて急過ぎるって事だ」

「…瀬戸香様」

「それで、これからどうするのだね?」


今の今まで黙っていた校長が、今だ!と言わんばかりに話し始めた
まぁ、大分脱線したからな
ちょうど良いのかも


「はい。これから色々と予定がありますので……」


と言って白崎サンは立ち上がった
そして俺の隣に立ったと思いきやいきなり腕を掴み、無理矢理立たされた


「うわっ!何すんだよ」

「さぁ瀬戸香様、行きましょう」

「は!?い、行くって何処に!?」

「尚将様の所にです!」


そのまま腕を引っ張られ校長室の出入口に連れて行かれた
そして校長と鈴木センセーの方を見て


「でわ、失礼しました」


笑顔でそう言い残して校長室を後にした
勿論俺も、引っ張られるままに校長室から出た


「え、ちょっ!待っ!腕離せ!痛いんだよっ…あっ、校長に、鈴木センセー!し、失礼しました」


そう言って俺は、校長室の扉を閉めた



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