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社長令嬢は王子様!?


昨夜の勝手な親父からの電話
今日が来なければ良いとか思った
それでも今日とゆう日が来るわけで…

とりあえず俺は、学校に行くことにした


葉封綾高等学校
(ヨウホウリン コウトウガッコウ)

何時もと変わらぬ朝の教室だが俺だけが何時もと違った


「あ―――…もうあのクソ親父死ねよぉ。死んでくれよぉ」

「お?今日は随分荒れてんな、瀬戸」


俺が自席で独り言を言っていると、話を聞いていたのか目の前に一人の生徒が現れた
少し長めの黒髪の生徒―小林祐健だ


「おー!祐健か、はよ」

「はよ。んで、どうしたんだよ」

「それがさー聞いてくれよぉ」


俺は祐健に昨日の電話の内容を全て話すことにした


「ぶはっ!それ本当か?」

「んだよ、笑うなよ!!」


祐健は案の定笑い出した
だが、笑わなくても良いだろう


「でも瀬戸が女?……あ―…まぁ有りじゃね?いや、いけるんじゃねぇか?」


はい?有りだって?
少しカチンと来た
だから俺は、威嚇の意味を込めて机をバン!と叩き大声で叫んだ

「有りじゃないっ!!大体俺は嫌なんだよ……女になるなんて!!!」


その瞬間、騒がしかった教室が一気に静かになった


「おーい瀬戸。お前今、注目の的だぞー」

「え?」


そう言われて回りを見ると、教室にいた全員の視線が俺に向いていた


「あ、…あ、ああぁ…うわああぁぁ!!え、俺超恥ずいんだけどっ!!つか視線が痛い!」

「あっはっはっはっ!!取り敢えず落ち着けって……うわぁ顔真っ赤。それに涙目…ある意味貴重だな」

「落ち着けるかボケェ!!つか顔を見るな恥ずいから」


俺は凄く恥ずかしくなり椅子に座ると、顔を見られないように机に突っ伏した
その様子を見た回りがヒソヒソと話を始め出した



「おい今の瀬戸の様子…ただ事じゃねぇな」

「あぁ。何時も落ち着いてる野神がアレだぜ?」

「つか、さっきの台詞聞いた?瀬戸が女って…」

「あ―…あの台詞ウケるよなぁ」

「でも野神、髪長いし顔良いから違和感ねぇって」

「だよなぁ…てか見てみてぇ」

「「「同感」」」


男子は見たいとか言う奴がいたが、ネタにされそうだから絶対に見せねぇよ
一方で女子は…


「ねぇ、今の野神君見たぁ?」

「みたみたぁ」

「超笑えるんだけどぉ」

「ねぇ。顔真っ赤だったし」

「でも瀬戸くんが、取り乱すって言うの?アレはちょっと引くかも〜」

「だよねぇ」

「つかキモ……」


うおーい
ここに本人いるんだぞぉ
キモいとかガスガス言うなって
傷付くだろ
つか傷付いた
でも、こうゆう女子もいて……


「瀬戸さん、顔真っ赤…」

「はぅっ!これが属に言うツンデレなのですか!?」

「でも、今の野神くん……可愛かったなぁ」

「是非女装姿を見たいわぁ」

「それでカメラに納めるのですね」

「て、言うか…寧ろここで女装すれば良いと思うよ」

「でも、何時女装するのかなぁ…」


女子怖えぇよ
カメラに納めるって何ですか
罰ゲームか何かですか?
つか少なくともここでは、しませんから




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