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不思議ナ國ノAlice
+不思議ナ國+


ようこそAlice
ここは不思議ナ國
一見すれば普通の街
え?何処が不思議かって?
それはね……


―不思議ナ國ノAlice―


俺とチェシャは不思議ナ國に入國をした
初めて来る場所
なんか凄くドキドキするな…

「さぁAliceちゃん!ここが不思議ナ國だよ」
「…ここが不思議ナ國か」

チェシャな言われて、俺はキョロキョロと周りを見渡した
でも……アレ?


「どう?感想は?」
「なんつーか…案外普通だな」
「まぁ、そりゃねぇ」


俺は今の自分の感想をそのまま伝えた
その感想を聞いたチェシャは苦笑していた
でも本当に何処が不思議なのか、いまいち微妙だな


「なんかさ、不思議って言うから、俺はてっきり…その…空飛ぶ車とかさ…そーいうのを想像してたわけ……で」


俺が、自分のイメージを言うと、チェシャがいきなり笑い出した
俺そんなに変な事いったか?


「アハハハハ!!な、何ソレぇ!!そ、空飛ぶ車ぁ?」
「なっ!何だよ!!笑うなっ!!ボケ」
「アハハハハハ!ご、ごめんごめん…でも空飛ぶ車って……ブハッ!!ハハハハハ!!!あ、Aliceちゃん!ソ、ソレ傑作だよっ!」
「笑いすぎだ!!」


暫くチェシャは笑いこけていた
つーか何時まで笑う気だよ…
凄く失礼なやつだな


「アハハハ、ハハ、ハ、ゲホッゲホッ!」
「うわっ!噎せるなよ!」
「あ―――…はぁ、笑いすぎでお腹痛ぇよ。Aliceちゃんサイテー」
「はぁ!?俺のせいかよ!!そもそも俺悪くねーし?」


大体、何で俺のせいになってるの
あり得ないだろ


「まぁ、良いや。Aliceちゃん、ボクこれから女王様に用事あるからさ、ここで帽子屋を待ってなよ。待ち合わせがこの時計塔だからさ。
あ、そうだ!知らない人に着いていったら駄目だからね!!ぜぇっっっったいに駄目だよ。後は路地裏にも近付いたらダメ!!良い?
じゃあ帽子屋は、その内来ると思うし…うん。それじゃあ、またねAliceちゃん!」
「はぁ?え?ちょ!まっ!オイッ!チェシャ!?」


そう言うなりチェシャは俺を置いて走り去ってしまった
つか足速っ!!
その速さに、感心するよ
てか知らない人には着いていかないから…


「でも、ここで待つのも暇だなぁ…」


そう退屈なのだ
なんせ周りは知らない奴等ばかりで…

あ、それよりも重要な事を聞き忘れた


「帽子屋って誰?って言うか、どんな人?」


そう、俺は帽子屋を知らなかったのだ



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