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トイレに紙がっ…!?の巻
泉と巣山

「…つかさ。マジ聞いて」
「はいよ、どった」
「オレ昨日さ、尋常じゃない便意をもよおしてコンビニに駆け込んだんよね」
「フッ、んで?」
「でさ、もードエライ屁をかましながらぶち撒いたったわけ」
「げ、スカトロはオレ趣味じゃねーぞ」
「ちゃうちゃう、聞いて」
「あー」
「腹もおさまってさ、さぁ出まっかなーっと思ったとき」
「……紙がなかった?」
「ビンゴッ!!なくない?紙がないんだぜっ」
「やー良くある話くね?コンビニ紙無し」
「思った!一旦その現実を受け止めようともした。でも目が探しちまうわけ」
「まぁね、奇跡よ起これてきな」
「したらよ…予備も芯、タンクの上に転がってんのも芯っ!!」
「酷い…タイミング悪かったんだ」
「チゲーって!!オレ確認したんだって清掃チェックシート。したらオレ入ったん11時過ぎね。便所掃除10時50分よ?ナニをチェックし終えたんだって!!」
「わぁー、なってねー」
「マジ半ケツで怒鳴ったろうか思案したわ。思い止まったがな」
「それ正解。して?泉氏はいかにして危機をしのいだのでありますか」
「そりはー……」
「あれ、よっ。何してんの」

そこへ花井乱入

「わ、花井声かけちゃった」
「えっ?」
「花井ーオマエ入った便所に紙なかったぁなんてこと今まであった?」
「は?なん急に、は?」
「花井、ここは不運にも声かけちまったんがワリィ。だから答えとけ」
「はぁっ!?なんだよ意味わかんね」
「因みに巣山氏はどうよ」
「へ?まぁ、あるわなぁ。そりゃ」
「だっよなー?で、花井は」
「巣山っニャロ!ヘラっと答えやがって………あります…」
「ほんとき、なんでケツ拭いたよ」
「あー?えー…何て…」
「一般回答率でダントツ高いのはプリントやレシートな」
「泉氏どこの統計それ」
「んじゃ、その一般でいいよっ」
「わぁーないわぁ花井…」
「何がだよっ!!」
「えぇ?オレもいらんプリントとかだった。ちょいクシャッてさせてから」
「だーなー!?レシートだと面積ショボくてアレだしよ」
「あー……ない。二人ともない。最強の存在を知らないなんて」
「引っ張るなー泉氏」
「…オレ内容もわかってねぇのに否定かまされてイライラクライマックスなんだけど」
「でった、モモタロス。ワロス」
「ウッゼーわっっ!!」

そして沖登場でクライマックス

「アレ?三人で何してんの」
「わぁっ!!?沖っ」
「えっ!?な、なに」
「沖ーぃ、来ちゃったかぁ沖ぃ」
「え?え?えっ!?なに、なに」
「肩組まれちゃった。沖ザーンネーン」
「なんなんだよぉっ!?ヤダよ泉目が怖いよっ」
「ンフフ。沖はー便所の紙がなかったらどーするべ?」
「へ?」
「因みにー花井とオレはプリントな」
「えっ?痛くない?」
「まぁ便所紙と比べりゃそりゃなぁ。背に腹はかえられんっつー」
「あーまぁそだよね。じゃあ泉は?」
「あーダメダメ。オレ最強の勇者に出会ってっから、んな簡単には教えらんねぇゼッ」
「なっんなんだこの泉のウザさは」
「いや、マジ衝撃だったんだろ。大人んなれ花井」
「フハッ、そうなん?気になるね」
「だっろー?んで、沖はどーすんのよ」
「あぁ。一回そんなことあったけど、その時は…あー、うん。芯使った、かな」
「えっ!?芯?あの芯?そっちのが痛くねん?」
「それが結構ダイジョブなんだ」
「や、でもどー拭くわけ。あの円筒で拭いちゃうわけ?」
「違くて、クルクルなってるとこを捲ってくとイイ塩梅になるから」
「へー、はー、ナルホドねー」
「感心しちゃったよ。じゃあ次は芯試してみっか、花井」
「つーか便所紙の有無を確かめることを誓うわ」
「ハハッ、って何この会話もう…あれ?泉どしたの」
「………芯、ね。あー沖も使ってたか、芯」
「え、あ、うん…あ、もしかして最強の勇者って」
「う、わ。泉氏引っ張りすぎて答え出ちゃったパターンのヤツですか」
「は?バッカ、チゲェし」
「わぁ…泉が赤くなってる…」
「あ、かくなって、なんかねぇし」
「泉…バカやろ…オメェみたいにストイックな奴がんな反応すっと狼狽えるだろが」
「はぁ?はぁ?アレだしよ、オレなんてなもぉ!!自分のパンツで拭いてそれを鏡という鏡にガッバァ擦り付けてやって最後は室伏並にワァァァー叫んだったわっ!!アハハハハハハハ」
「………」
「………」
「……泉氏、あっちの女子が引いてる」
「知るかぁっ!!!!」

………その後。

「あ、篠岡」
「っ!!」
「………え」
女子噂ルートから巡りめぐって泉は篠岡に避けられるハメに合う。



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