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私立蜜柑学園
One day...




 その日の夜は、いつものメンバー(うっちー、憂、慧登)が俺の部屋に集まっていた。周りから、いろんな意味で視線を集めた晩ご飯を食べた後だ、空気がなんか重い。俺はそんな中、口を開いた。


「あの、何であんなに周りから見られてるんですか?? 何かおかしい所があるんでしょうか??」


「「「……。」」」


「もしかして、僕が編入生だからですかね?? でも、この学校に来てから1ヶ月は経ってるのに…。」


「あのな、たぶんそれ、わいらの所為やねん。」


 分かってるけどな。


「…へ??」


「ここ男子校で全寮制やろ?? 必然的に外部との関わりが薄くなるんや。せやから、恋愛の許容範囲が広くなってまう。」


「あぁそれなら、ろう先生から聞きましたよ。ほとんどの人がバイなんですよね??」


「そうだよ!! でもね、ちょっと異常なんだ…。」


「あぁ。少し顔や家柄が良いだけで、もてはやされるんだ。」


「?? それがどうしたんですか??」


「わいらがその、もてはやされる側なん。せやから、わいらにはファンクラブ的なものがあってな、その人らが見てきてると思うんや。」


「そうなんですか。なんか凄いですね。」


 やっぱあるんだ、ファンクラブ。


「あ、でも、俺等はそこまで凄くないよ?? 生徒会の方がひどいもん!!」


「どういう意味ですか??」


「生徒会の奴等は顔と家柄が凄く良いんだ。だから、俺達とは比べものにならない位のファンがいる。あれはファンクラブなんて可愛いもんじゃないな。」


 すぐるー!! 生徒会には親衛隊がいるみたいだよー!! 今度電話してあげよvV


「せや、陰湿で過激ないじめで、自分らの意に反するやつを自主退学へと追いやるんや。だから、生徒会の人らと関わったらあかんで??」


「あの双子は良いんですか??」


「あの2人は皆に対してふざけて…おちゃらけてるから、ファンもさして気にしてないんだろう。」


 言い換えた意味なくないですか??(笑)


「そうゆうものなんですか…。」


 双子もそんな感じだったら面白いのになぁ。使えない。






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