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私立蜜柑学園
4




 俺何処に連れて行かれちゃうの?? 他の先生方は見て見ぬふりだし……だれかー、いませんかー!!


 んぁ!? 生徒発見!!


「ちょ、そこの人!! 助けて下さい!! 殿がご乱心です!!」


 やべ、自分でも何言ってるか分かんないよ。茶髪くん、笑ってるじゃん!!


「自分何言うてんねん!!(笑) とりあえず、無理矢理はいくないと思うよ、たちセン。」


「おう、関野内か。早かったな。まだ11時だぞ。」


 二人はお知り合いですか。そして、手を離して下さい。


「たちセンが昼頃なんて、あやふやな言葉使うから悪いんやろ!! わい、めちゃ迷うたで。んでぇ、そちらさんがわいの同室の人なん??」


 おぉ、この大阪な人が俺の同室者か。なんかクラスのムードメーカー☆って感じだな。


「そうだ。こいつが転入生の雨森めぐるだ。めぐる、この茶髪がお前と同室になる関野内和哉(セキノウチカズヤ)だ。」


「めぐちゃん、これからよろしくしてな!!」


 …めぐちゃんって俺のことか?? ならお前なんて、


「僕の方こそよろしくお願いしますね、うっちー。」


 うっちーで十分だろ。


「何お前ら渾名で呼び合ってんだよ。めぐる、おれは名前呼び捨てでいいからな??」


「たちセンが名前呼び許可するなんて、槍でも降ってくるんちゃうか??」


「あの…先生の名前って何ですか?? たぶん、教えてもらってないんですが。」


「あぁ、そうだったな。おれの名前は太郎だ。あんまこの名前好きじゃないんだが、めぐるには呼んでほしいんだ。」


 軽く口説き文句ですよ、先生。けど呼び捨てはちょっと嫌だな。太郎先生でも良いけど、もっと良い感じのないかなぁ…


「あっ!! ろう先生じゃ駄目ですか?? 太郎のろうで!!」


 身長的に上目使いになっちゃったけど、訊いてみた。


「めぐるがいいならそれでいいぞ!!」


 あれ?? 先生もお隣のうっちーも顔赤いんですけど、風邪??


「二人共、風邪ですか?? 大丈夫ですか??」


「「だっ大丈夫だから!!」」


「めぐちゃん、とりあえず寮の方へ行こか。疲れたやろ。」


「ちょっと待った。はい、これが資料。履修表は明後日までだからな。学園長のところに行く前におれんところへ来いよ。最終チェックするから。」


「はい、分かりました。失礼しました。」


「ほな、さいなら。」






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あきゅろす。
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