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私立蜜柑学園
4




 とりあえず優等生にしとくか。一番無難だしな。けど若いなー先生。爽やかリーマンって感じで第一印象は悪くないな。でも律さんの件もあるからなあ…。人は見かけによらず、ってことだよな。


「橘先生、わざわざすみませんでした。こちらが今日からこの学園に通うことになった、雨森めぐる君です。私の甥でもありますね(絶対ちょっかい出さないで下さいね)。」


 …なんか、律さんって怖いのな。今一瞬寒気がしたよ。ってか俺優等生でいくのに、のんびり座ってちゃ駄目じゃん!!


「紹介に与りました、雨森めぐるです。至らぬ点が多々あると思いますが、今日からよろしくお願いします。」


 さっきも似た様なこと言ってたとか言うなよ!! 俺、ボキャブラリー少ないんだから!!


「いや、こちらこそよろしくな。おれは橘だ。数学を担当している。何か困ったことがあったらおれに訊けよ?? 学園長にはどこまで説明してもらったんだ??」


 やっぱ爽やかリーマンだ!! それに、くだけた感じでなかなか良いな。とりあえずオトモダチになっとくか。


「単位制の大まかな説明までです。」


「なら職員室で詳しく話すな。資料とか全部そこにあるんだよ。」


「では学園長、2日後また来ます。「失礼しました。」」


――パタン


 ふぅ、律さん笑って手を振ってたけど、目が笑ってなかったよ。顔が良いだけに人形ぽくて更に怖かったよ。


 明後日あんま行きたくないなぁ…。でもまずは橘先生と仲良くならなきゃ、ね??






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あきゅろす。
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