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Hey♂yoU

学園の前に着いた俺は、車から飛び降り中野さんにお礼を言って門まで歩いた。

はっきり言って俺は方向音痴だ。ちなみに機械音痴でもある。いやいやそんな事言ってる場合じゃないぞ自分。

中野さんは仕事が忙しいみたいで俺を車から下すと
頑張ってね!なんて爽やかに言いながら来た道を戻って行った。

俺すごい頑張る気で来たよ。今も物凄い頑張る気でいるよ。
でもさ…何か目の前の門が開かないんだよね。
と言うか頑張ってもうんともすんとも言わないんだよねこれ。

うーんと門の前を右往左往していたら急に後ろから声をかけられたから、チキンな俺はビクっとして凄い勢いで振り返った。
そこには警察みたいな服着たおじさんが居て
「もう一度言うけど、君はそこでさっきから何してるのかな」って不審者を見るみたいに言ってきた。

とりあえず人がいたことに喜んだ俺は目の前に立つおじさんに学園の事を聞くことにした。

「あの、俺小柳恭って言います。えっと一昨日からこの学校に入学してくることになってたんですけど、季節はずれな台風のせいで飛行機が2日間飛べ無くて今日来たんですけど…
学校に入ろうと思ったら門が開かなくて困ってたんですよねー」
そう言うとおじさんは少し安心した顔をして
「そうだったのですか。私はこの学校の門番です。こんな時間にこんな場所をうろついていて、しかもその…格好が…格好だったので、少し不審者かと思ってしまいました。」
そう言い、門番さんは失礼しました、とペコっと頭を下げてきた。

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