Hey♂yoU 2 「先輩、会議室ってこっちじゃなくないですか?」 恭達は教室を出て、初めは会議室に向かう廊下を歩いていたのだが次第にその廊下を外れて別の廊下を歩いていた。 「あっ、ごめんね。早く用事を済まさなきゃって思ってたら急ぎ過ぎちゃってまだ本当の用件を言ってなかったね」 「本当の用件…ですか?保健委員会の仕事じゃないんですか?」 「あれは、いつも小柳君と一緒に居るお友達に怪しまれない為だよ…というのもあの2人は小柳君に誰かが近付こうものなら射止めもなく襲ってくる番犬っていうのを噂で聞いたからね」 「番犬ですか・・ははっ何ですかそれ」 「でもさっきの状況を見ると、その噂も多かれ少なかれ当たっているかな」 「そうかなー」 「あ、着いたよ。本題はここで話したいんだ」 「美術室…?」 2人が着いた先は美術室だった。 「入って?」 「あ、はい…って、わぁすっげー!綺麗な絵…」 「ここは僕が使っている美術室なんだ。美術部員が少ないから半分僕専用みたいになっちゃっててここに置いてある絵は全部僕が描いたんだ」 「すげー!遠藤先輩が美術部だったなんて俺初めて知った!すっげえ」 「とりあえずそこに座ってくれるかな?」 絵を見てはしゃいでる恭に遠藤は近くのいすに座るように言った。 [←][→] [戻る] |