[携帯モード] [URL送信]

main2 krbs
場所は違えど 空は同じ(紫赤)



秋田県、本日の天気は雪。
「わたあめみたーい」
窓から顔を出して口を開けてみる。
でも雪は口には入らない。
「むっ………そーいえば、
赤ちんどーしてるかなぁ」
赤ちんとはしょっちゅう逢える訳じゃないから、
ほぼ毎日と言っていいくらい電話してる。
ケータイを取り出し、
通知ボタンを押す。

――――――――――。

「はい、赤司です」
「あ、赤ちーん。おひさ〜」
「別に久しぶりじゃないだろ、敦?」
赤ちんの声が耳に心地よく入る。
「そういえばそうかー。
ねぇ、今そっちの天気はどう?」
「京都はきれいに晴れてるよ」
晴れかぁ……
お互いがいるところの天気も違うなんて、
赤ちんとオレ、すんごい離れてるんだなぁ。

こうやって電話してるのは幸せだけど
ほんとは逢えなくて寂しい。
赤ちん不足。
「敦?どうした?」
「……赤ちんに逢いたいなぁって思って」
ケータイの向こうから
クスリと笑う声が聞こえた。
「じゃあ、今からでもそっちに行ってあげようか?」
「んー…逢いに来てくれるのは
嬉しいけど赤ちん可愛いから
来る途中で誘拐とかされたら困るから
オレが赤ちんとこ行くー」
「そう?じゃ、待ってるね」
「うん、待っててね」
名残惜しかったけど、
電話は赤ちんから切った。

外を見ると雪は止み、
青空が見えていた。
「赤ちんのところと同じ空…」
赤ちんと同じ場所にいる気がして

うれしくなった。




【あとがき】
仲杉です。
雪が降ってたので書いてみました。
文めちゃくちゃ。
今回は何も考えずにいきなり書き出してしまいました……
でも読んでいただきありがとうございます。



[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!