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main1 gintama
花で伝えるこの思い


少し日差しが強い昼。
今日で俺と土方が付き合いはじめて一ヶ月になる。
だから、今日は二人でゆっくり過ごす予定だった。
そう、予定だったのだ。

今朝俺のところに来たかと思ったら
「仕事が入った」と言って、
お詫びの品だと、小さな花束を置いていった。
なんとか説得をしようとしたが、
仕事熱心な土方は聞く耳を持たずそそくさと帰っていった。


そして今に至る。


最悪だ。
せっかく二人でイチャつけると思ったのに…
しかも何だ?この花。
桃色と紫の小さな可愛らしい花だが
なんと言う名前なのかは知らない。
「銀さーん、戻りましたよー」
「おー、おつかれさん」
買い物に行かせた新八が帰ってきた。
「あれ、銀さんその花束どうしたんですか?」
「あー……これか?」
土方クンに貰っちゃった!
どう?いいでしょー?
なんて言えるわけがない。
「なんか家の前に置いてあったんだよ」
「誰でしょうね?
それにしても、キレイですねぇ。
たぶんこれは……スターチスじゃないですか?」
「すたーちす?」
「えぇ、これは桃色と紫ですが、
他にも黄色のとかあるんですよ。
花言葉は確か、『永遠に変わらない心』
だったと思います」
無駄に詳しい新八。
にしても、スターチス……
永遠に変わらない心、ねぇ…

……もしかして…

俺は少しにやけた。
土方に似合わないやり方と、
俺に伝えたかった思いに対して。
今度逢うときは、
俺からアイツにこの花を贈ってやろう。


『俺も永遠に、
お前を愛する気持ちは変わらない』と……



END





〈あとがき〉

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
タイトルからわかる通り、今回は花言葉についての話でした。
スターチスは私が好きな花です。
この話をつくるにあたって、スターチスの花言葉を調べたのですが、なかなか興味深いです!
例えば、チューリップの花言葉は「愛の告白」的な感じなんですが、色によって意味が違ってくるそうです。面白いですね(。・ω・。)
イラストのほうに、スターチスの写真をアップしましたので、興味のあるかたはどうぞ。
イラストじゃないじゃん!というツッコミはスルーでw
それでは、またお会いしましょう!


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