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〜神話\〜 シーレン信仰 アナキムとリリム
 アインハザードを主神とした宗教革命を打ち上げ、異端者たちを排除した帝国は、しばらく平穏な世界となる。この間、彼は巨人族の遺跡を利用して各地に城を作り上げ、これを中心に領地を定めていった。

 しかしその頃になると、シーレン信者が信仰を広めようと各地に現れ、社会に混乱をもたらす。彼はアナキムか啓示の力でネフィリムを使い、6か所の地下神殿を発見させた。再び彼らを排除すると、6つの神殿に『啓示の封印』を施した。




 啓示の封印を発動した過程で、皇帝と神官たちには未来予知の能力が芽生える。

 これにより、啓示の封印を施した後も、シーレン信者の生き残りがネクロポリスと呼ばれる地下神殿に集結していることを知った。

 ここでシュナイマンの接触してきたのが、シーレン信者に支援をしていた『マモンの商人』と呼ばれるドワーフギルドである。彼等は、今後あらなた勝者となる帝国側に武器を提供したいと申し出てきた。完全には信用できないものの、彼等の優れた武具に魅力を感じた彼は『マモンの商人』と密約。こうして、余力が残っていなかったネフィリム軍を再編し、ネクロポリスの封印に乗り出した。

 ネフィリムとは、ヒューマンの肉体に実態の無い光の精霊を融合させて作られた存在で、自我がないため死を恐れることなく戦い続ける戦闘人形のようなものだ。このネフィリム軍を率いたのは光の女神の代理人アナキム自身である。

 対して、シーレン信者が使っていたのは、もともとはヒューマンであった者を黒魔術で造り変えた「死ぬことができない存在」の魔物リリムである。この軍を率いるのはシーレン信者の指導者であり、自らをシーレンの娘と名乗ったリリスであった。

 一説では、彼女は巨人族時代にシーレンをあがめていた灰色の肌を持つエルフのオラクル(司祭)であった。シーレンが煉獄に降りる際、寵愛していたリリスの名を「死の名簿」から消し、不死の存在とさせ、自分の復活に備えて地上に残るよう命じたといわれる。

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